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一般的な医学的検査

現在、さまざまな検査方法が広く利用されています。幅広い病気に共通して行われている検査もあれば、特定の疾患グループを対象とした専門的な検査も多数あります。本書では基本的に、個別の疾患について解説したセクションの中で、その病気に関連する専門的な検査についても紹介しています。

検査の実施目的は、スクリーニング、診断、重症度や進行度による治療計画の立案、治療に対する反応の確認などさまざまです。同じ検査でも、場合によってその目的は異なります。たとえば血液検査で赤血球数が少ないことがわかれば貧血と診断されますが、治療後には同じ血液検査で、赤血球数が正常値まで回復しているかどうかを確認します。スクリーニングや診断のための検査では、同時に治療が行われることもあります。たとえば、大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合には、検査の途中でそのポリープの切除を行うことがあります。

検査の種類

医学的検査には大きく分けて、(1)体液の分析、(2)画像診断、(3)内視鏡検査、(4)身体機能の測定、(5)生検、(6)細胞に含まれる遺伝物質の分析―の6種類があります。ただし、その境界線はあいまいな場合も多く、たとえば胃の内視鏡検査では胃の中の様子を確認するほか、検査用に組織のサンプルを採取することもできます。

体液の分析: 体液の分析としては主に、血液検査、尿検査、脳や脊髄の周囲の体液(脳脊髄液)の検査などが行われます。このほか、汗や唾液(だえき)などの体液、消化管から採取した液体(胃液など)の分析も、ときに行われます。病気がある場合にのみ行われる体液検査もあり、腹部にたまった体液(腹水)や、肺を二重に覆う膜の間にたまった液体(胸水)を採取する検査などがあります。

画像診断: 画像診断では全身または特定の部位について、体の内部の画像を撮影します。X線検査が最も一般的ですが、そのほか超音波、放射性同位元素を用いたRI(核医学)、CT(コンピューター断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)、PET(ポジトロンCT)などの検査があります。

内視鏡検査: 内視鏡検査は、チューブ状の観察装置を使って臓器や体内の空間を直接観察する検査です。たいていはファイバースコープと呼ばれる柔軟な内視鏡装置が使われますが、中には硬い内視鏡装置(硬性鏡)を使う検査もあります。一般に、内視鏡の先端にはライトとカメラが備えられていて、医師は内視鏡を通じて映し出される画像をモニター画面で確認しながら検査を行います。内視鏡の管から医療器具を挿入して処置などを行うこともでき、たとえば組織のサンプルを切除して取り出すことがあります。

通常は体の開口部から内視鏡を挿入して検査を行います。たとえば上部消化管(食道、胃、十二指腸)内視鏡検査では、口から内視鏡を挿入します。大腸内視鏡検査では肛門から管を挿入します。このほか、皮膚や皮下の組織の層を少し切開し、体に開口部をつくって体腔に内視鏡を挿入する検査もあります。たとえば関節鏡検査では、膝や肩などの関節を切開し、内視鏡を挿入します。

身体機能の測定: 身体機能の測定としては、体のさまざまな臓器の活動を記録し、分析するための検査を行います。たとえば、心電図検査では心臓の活動を電気的に測定し、脳波検査では脳の活動を電気的に測定します。

生検(生体組織検査): 生検(生体組織検査)は、体の組織を少量採取し、通常は顕微鏡を用いて調べる検査です。主に炎症や癌(がん)などの根拠となる異常細胞の有無を調べます。皮膚、乳房、肺、肝臓、腎臓、骨から採取した組織が生検によく用いられます。

遺伝物質の分析: 遺伝物質の分析には通常、皮膚、血液、骨髄から採取した細胞が使われます。遺伝子検査には、染色体と遺伝子のいずれか、または両方の異常を調べる方法があり、DNAの分析も行われます。遺伝性疾患の有無を調べるために、胎児の遺伝子検査を行う場合があります。また、特定の病気やそのリスクの有無を調べるために、小児や若い成人の遺伝子検査を行うこともあります。成人の場合には、子供や孫といった自分の親族が特定の病気になるリスクがあるかどうかを調べるために遺伝子検査を行う場合があります。

検査のリスクと結果

どんな検査にも何らかのリスクが伴います。ここでいうリスクとは、結果が異常であった場合に再検査が必要となる可能性や、検査中に損傷を負うリスクなどを指します。検査に伴うリスクと、得られるであろう情報の有用性や可能性を比較した上で、医師は検査の是非を判断します。

検査結果の正常値は、健康な人口グループの平均値を基準に設定した数値の範囲(基準範囲)で表されます。健康な人の検査結果の95%がこの範囲内に入りますが、平均値は性別および年齢によって多少異なります。また、検査機関によっても得られる値が多少異なります。

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