メルクマニュアル家庭版
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セクション

はじめに

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薬物投与とは、いくつかある手段(経路)のうちの1つを使って薬を与えることです。薬物動態とは、投与された薬に対する生体の作用を意味します。つまり、吸収や分布、代謝、排泄などのプロセスとこれらのプロセスにかかる時間のことをいいます。

薬物療法では薬がその標的部位、つまり組織の中でその薬が作用を及ぼす特定の部位に到達することが必要です。薬は標的部位から離れた所から体内に入るのが典型的です(投与のプロセス)。続いて血液の中に入りこみ(吸収のプロセス)、血流に乗って標的部位に運ばれていきます(分布のプロセス)。薬の中には、その作用を実行する前に体内で化学変化するもの(代謝のプロセス)、作用を及ぼした後で代謝されるもの、まったく代謝されないものがあります。最終段階では、薬とその代謝産物が体から除去されます(排泄のプロセス)。これらのプロセスに年齢や遺伝子構成といったさまざまな因子が影響することがあります(薬に対する反応に影響する因子: はじめにを参照)。

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