メルクマニュアル家庭版
印刷用画面

セクション

はじめに

-
-

胸膜は、肺と胸壁の内側を覆う薄く透明な2層の膜です。肺を覆う膜の表面と胸壁を覆う膜の表面は非常に接近しています。この2層の薄く軟らかい膜の間には少量の液体があり、この液体は呼吸のたびに2層の膜がなめらかに動けるような働きをしています。

胸膜の構造

胸膜の構造

何らかの異常が起こると、空気、血液、血漿(けっしょう:血液の液体成分)、リンパ液(白血球と脂肪を含む液体成分)などが胸膜の間に入って、それに満ちた空間を形成します。多量に液体が蓄積すると胸水と呼ばれ、片方または両方の肺が呼吸の際に正常に拡張しなくなると、肺組織はつぶれます。胸膜腔内に空気が入る気胸でも同じことが起こります。

胸膜炎の主な原因

  • 薬物反応
  • アメーバなどの寄生虫による感染症
  • 肋骨の骨折などの外傷
  • アスベストなどの刺激物が気道などから胸膜へ侵入
  • 肺動脈塞栓症による肺梗塞
  • 膵炎
  • 肺炎
  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 結核

個人情報の取扱いご利用条件