メルクマニュアル家庭版
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はじめに

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自己免疫疾患とは、自分の体がつくった抗体や細胞が自分自身の組織を攻撃する病気です(自己免疫疾患を参照)。多くの自己免疫疾患で、さまざまな臓器の結合組織が攻撃されます。結合組織は関節、腱(けん)、靭帯(じんたい)、血管において細胞同士を結びつけたり、臓器を支えたりする重要な役割を果たしています(筋骨格系のしくみと働き: はじめにを参照)。

自己免疫疾患は、炎症と免疫反応を起こして結合組織に障害を与えます。その障害は関節やその周囲だけでなく、腎臓や脳といった生命の維持に重要な器官にも及びます。心臓を取り囲んでいる膜(心膜)や肺を覆っている膜(胸膜)、脳でさえも障害を受ける可能性があります。このときに起こる症状の種類と重症度は、障害を受けた器官によって異なります。

結合組織の自己免疫疾患は、特有の発症パターン、診察所見、臨床検査結果に基づいて診断されます。ただし、ある自己免疫疾患でみられる症状は、他の自己免疫疾患にも共通してみられることがしばしばあります。このため判別が難しい場合もあり、鑑別不能な結合組織疾患、あるいは重複疾患と呼ばれます。

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