メルクマニュアル家庭版
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セクション

はじめに

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せん妄と痴呆は精神(認識)の機能障害の原因としては最も多く、正常な人のように知識を獲得し、保持して、使いこなすことができなくなります。せん妄と痴呆は同時に発症する場合がありますが、この2つはまったく別の障害です。せん妄は突然に始まって精神機能を不安定にしますが、通常は可逆的です。一方痴呆は徐々に始まって、ゆっくりと進行し通常は不可逆的です。またせん妄と痴呆は、それぞれ異なる精神機能の障害を起こします。せん妄は、注意力や思考力を阻害します。痴呆は、記憶喪失を起こし、精神機能(認識)全体を低下させます。せん妄も痴呆もどの年代の人にも起こり得ますが、脳は加齢により変化するため、高齢者で最も多くなります(神経系のしくみと働き: 加齢による影響を参照)。

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