メルクマニュアル家庭版
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フェンシクリジン

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フェンシクリジン(PCP、エンジェルダスト)はパセリ、ミントの葉、タバコ、マリファナなどの植物にふりかけて、その煙を吸う方法でよく使用されます。また、内服したり注射することもあります。

症状と合併症

PCPは脳の機能を低下させるため、服用するとすぐに錯乱したり、見当識を失います。自分のいる場所や、自分はだれなのか、今が何日の何時なのかといったことがわからなくなることがあります。催眠術にかかったようなトランス状態になることもあります。PCPを服用すると闘争的になり、痛みを感じないため、激しく殴られてもけんかを続けることがあります。唾液や汗の分泌量が増え、血圧の上昇や心拍数の増加が起こります。筋肉のふるえがよくみられます。大量に摂取すると、幻覚、発作、生命にかかわる高熱、昏睡が生じ、死に至る場合もあります。PCPを長期間にわたって使用すると脳、腎臓、筋肉に損傷が及ぶことがあります。

治療

PCPで興奮している場合(治療に連れて来られた人の大半がそのような状態)は、静かな部屋に入れ、リラックスさせます。ただし血圧、心拍数、呼吸は頻繁にチェックする必要があります。言葉で落ち着かせようとしても効果がなく、かえってさらに興奮した状態になることがあります。静かな部屋に入れても興奮状態が治まらない場合は、ジアゼパムなどの鎮静薬を投与します。有害反応の治療としては、薬で血圧を下げ、発作を抑えます。胃洗浄を行い、PCPの排出を促進する薬を投与します。

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