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歯の病気には、むし歯(う蝕)のほか、歯髄炎、根尖周囲膿瘍(歯根の先端周囲に限局した歯槽膿瘍)、埋伏歯、不正咬合などがあります。歯が痛んだり、欠けたり、ぐらついてきたり、折れたりしたときにはただちに治療が必要です(緊急治療が必要な口と歯のトラブル: 歯痛を参照)。むし歯は歯痛や歯を失う原因ですが、歯磨きを欠かさずに行ってプラーク(歯垢)や歯石をためないようにすれば、大部分は予防できます。
プラークは、歯の表面に付着している細菌、唾液、細胞の死骸が混ざり合った薄い層で、昼夜を問わずたまり続けています。プラークは、だれの歯にも付着しています。むし歯をつくる細菌の成長を促しているため、むし歯を防ぐには、歯ブラシやデンタルフロス(糸ようじや歯間ブラシ)でプラークを毎日取り除く必要があります。
歯石はプラークが石灰化したもので、歯の付け根に白くたまってきます。特に下あごの前歯の舌側面と、上あごの奥の大臼歯の頬側面に多くたまります。歯石はプラークからできるため、毎日の歯磨きでプラークを取り除くようにすれば、歯石の蓄積をかなり防ぐことができます。しかし、いったん歯石ができてしまったら、歯科医師や歯科衛生士に取ってもらうしかありません。
口の中をいつも清潔に保つには、歯ブラシとデンタルフロスでていねいに歯を磨く、糖分の摂取を控える、フッ素添加水によるうがいをするなどの注意が必要で、それがむし歯予防につながります。
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歯の病気を示す症状
歯の病気を示す最も一般的な症状は、歯の痛みです。歯痛は、1日中痛み続けることもあれば、ものをかんだときや歯科器具でコツコツと歯を軽くたたかれたときなど、特定の状況においてだけ痛むこともあります。歯痛は、むし歯や歯ぐきの病気によって起こります。そのほかに、歯根が露出していたり、歯かみや歯ぎしりをしたり、歯が折れたり欠けたりしたときにも痛みが起こります。同様の歯痛は、上顎洞(じょうがくどう)にうっ血が起きているときにも起こります。
歯がすり減ったり、ぐらついたりしているのは、ひどい歯ぎしりのせいかもしれません。歯ぎしりをするのはほとんどが睡眠中なので、自分では気がつきませんが、ときには日中でも歯ぎしりをすることがあります。歯ぎしりをする人は、昼間目覚めているときは、努力して歯かみや歯ぎしりをしないように非常に神経を使っています。咬耗(こうもう)とは歯の表面がすり減ることで、歯で食べものをかんだり、すりつぶしたりするために起こります。咬耗があると、食べものを十分にかめなくなります。
歯の奇形は遺伝性疾患、ホルモン障害、感染症によって起こります。口の外傷によって歯が折れたり欠けたりすると、歯がゆがんでしまいます。
歯の異常な変色とは、病的な変色を指し、コーヒー、紅茶、喫煙による変色や、年をとるにつれて自然に現れる黄ばみや黒ずみとは異なります。灰白色の変色は、過去に歯の内部の感染によって歯の構造の中核である歯髄が重度に損傷されたことを示しています。これと同じ変色は、永久歯が、感染した乳歯と生え替わったときにも現れます。小児期あるいは母親の胎内にいる間にテトラサイクリン系抗生物質を使用すると、永続的な変色が起こることがあります。小児期にフッ素を過剰摂取すると、エナメル質がまだら状に白く濁る、いわゆるフッ素性エナメル斑が現れます。
歯を覆う硬いエナメル質に起こる異常の原因には、ビタミンD不足の食事、永久歯が育つ小児期に感染症(はしか[麻疹]、水ぼうそう[水痘]など)にかかったことがある、過食症などによる頻繁な嘔吐のための胃酸による歯面の溶解などがあります。塩素消毒されたプールで長時間泳ぐ人や、酸や塩素を扱う職場の人は、歯のエナメル質が溶けてなくなってしまうことがあります。エナメル質が傷つくと、細菌が歯に侵入しやすくなってむし歯ができやすくなります。
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