憩室が発生する場所は、 大腸 大腸 大腸は以下の部分で構成されています。 盲腸と上行結腸(右側) 横行結腸 下行結腸(左側) S状結腸(直腸と接続している部分) さらに読む (結腸)が群を抜いて最も多くなっています。結腸の内側の層が外側の筋層から突き出ると、憩室になります。
憩室は 食道にもできる 食道憩室 食道憩室(けいしつ)とは、食道の一部が異常な袋状ないしポケット状になったものです。まれに、嚥下困難や 逆流(吐き気や腹筋の強い収縮がない状態で食べものを吐き戻すこと)を引き起こします。 原因は憩室の種類によって異なります。 症状としては、食べものの吐き戻しや嚥下困難などがあります。... さらに読む ことがありますが、胃にできることはまれです。 メッケル憩室 メッケル憩室 メッケル憩室(けいしつ)とは、小腸の壁が袋状になって外側に突き出たもので、これが生まれつきある小児もいます。 メッケル憩室によって症状が現れる小児はほとんどいませんが、ときに、痛みを伴わない下血が起こったり、憩室に感染が生じたりすることがあります。 診断は、症状とメッケルシンチグラフィーの結果に基づいて下されますが、ときに、その他の画像検... さらに読む は、小腸の憩室性疾患としてよくみられます。これは出生時に新生児の約2~3%にみられます。
消化器系
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結腸に憩室がある状態を 憩室症 大腸の憩室症 憩室(けいしつ)症は風船状の袋(憩室)が1つ以上ある状態で、通常は大腸(結腸)に起こります。 憩室症の原因は不明ですが、食事、体を動かさない生活習慣、肥満、喫煙、特定の薬の使用に関連している可能性があります。 腸の筋層のけいれんが憩室を引き起こすと考えられています。 通常、憩室では症状はみられませんが、ときに炎症や出血が起こり、血便や下血... さらに読む といいます。憩室症は中年期に発生する傾向があります。
憩室に炎症が起こると、 憩室炎 憩室炎 憩室炎(けいしつえん)は、1つ以上の風船状の袋(憩室)に炎症が起きた状態です。感染することもあれば、感染しないこともあります。 通常、憩室炎は大腸(結腸)に起こります。 左下腹部の痛み、圧痛、発熱が、典型的な症状です。 診断は、CT検査の結果に基づいて下され、憩室炎が治まった後に、大腸内視鏡検査を行います。... さらに読む と呼ばれる病態になります。憩室炎は、憩室の感染にかかわらず発生します。