メルクマニュアル家庭版
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はじめに

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癌(がん)とは、正常な細胞増殖のコントロールを失って無軌道に増え続ける細胞のかたまりで、普通は1個の細胞から発生したものです。悪性の癌細胞は全身のあらゆる臓器や組織から生じます。癌細胞が増殖すると、腫瘍(しゅよう)と呼ばれる癌組織のかたまりとなって周囲の正常な組織に侵入し(これを浸潤といいます)、破壊します。「腫瘍」は異常な増殖物や組織のかたまりを意味する医学用語で、その中には悪性腫瘍(癌)と、癌ではない良性腫瘍があります。癌細胞は最初に発生した場所(原発部位)から全身各所に飛び火するように広がることがあり、これを転移といいます。

癌の用語の基礎知識

  • 侵攻性:
    腫瘍の増殖と広がりの程度(または速度)。
  • 異型性:
    癌が未分化であること。異型性の強い癌は、未分化で通常きわめて侵攻的。
  • 良性:
    癌性(悪性)でないこと。
  • 発癌物質:
    癌を起こす物質。
  • 上皮内癌:
    癌細胞が発生した組織の内部にとどまっている段階の癌で、他の部位への浸潤や転移が始まっていないもの。
  • 治癒:
    癌が完全に取り除かれ、再発しないこと。
  • 分化度:
    癌細胞がどの程度正常細胞に似ているかを表す指標。正常細胞に似ていない癌ほど未分化で侵攻的。
  • 浸潤性:
    癌が周囲の組織に浸入し、破壊する能力。
  • 悪性:
    癌性であること。
  • 転移:
    癌細胞がまったく別の部位に飛び火して広がること。
  • 新生物:
    腫瘍(癌性、非癌性のいずれも含む)。
  • 再発:
    癌細胞が治療後に原発部位または転移部位に再び生じること。
  • 寛解:
    治療後に癌のあらゆる徴候が消失すること。
  • 生存率:
    治療後の一定期間における生存者の割合(%)。たとえば5年生存率は、5年間生存した患者のパーセント数。
  • 腫瘍:
    異常な増殖物や細胞のかたまり。

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