メルクマニュアル家庭版
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バベシア症

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バベシア症は単細胞の寄生虫であるバベシアにより起こる赤血球の感染症です。

バベシア症はライム病と同じくシカのダニによって感染します。動物によくみられますが、人にはめったに感染しません。米国では、離島やニューヨーク州やマサチューセッツ州の沿岸地域の住人にみられます。ヨーロッパでもみられます。

バベシアは赤血球の中にすみ、やがて赤血球を破壊し、発熱、頭痛、筋肉痛を起こします。赤血球を破壊するため、貧血が起こることがあります。

脾臓(ひぞう)を摘出している人では、高熱、貧血、濃色尿、黄疸、腎不全などマラリアに似た症状が出て重症化し、死亡する危険が高くなります。脾臓の機能が保たれている人では、軽症ですみ、治療をしなくても自然に治ります。

バベシア症は、顕微鏡で血液サンプルを検査して診断します。治療はキニーネとクリンダマイシンを使って行います。そのほか、アトバコンとアジスロマイシンの併用も行います。

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