メルクマニュアル家庭版
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黄熱

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黄熱は蚊が媒介するウイルス性の病気で、消化管の出血や肝臓の炎症を起こし、黄疸が現れます。

黄熱はアルボウイルスによって起こります。アルボウイルスは昆虫を介して感染するウイルスで、黄熱の場合は蚊が媒介します。黄熱はウイルス感染症の中で最もよく知られた病気の1つで、歴史的にも大きな意味をもっています。過去には大規模な流行で、何万人もの命を奪ったこともあり、世界各地の熱帯や温帯地域によくみられましたが、現在では中央アフリカと中南米のみに発生します。

黄熱の最初の症状は頭痛、筋肉痛、軽い発熱ですが、すべて数日後には治まります。これだけで治る人もいますが、高熱、吐き気、嘔吐、全身の激しい痛みが生じることもあります。肝臓が感染するため、皮膚が黄色になり、鼻、口、消化管からの出血も起こります。著しい血圧低下によるショックと昏睡(こんすい)に陥ることもあり、こうした重い症状がある人は50%が死に至ります。

黄熱は、ウイルスを培養したり、血液中のウイルスに対する抗体を調べて診断します。黄熱の予防には95%有効なワクチンがありますが、黄熱に特別な治療法はありません。

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