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結節性紅斑

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結節性紅斑は、皮膚の下に軟らかく赤い隆起(結節)ができる炎症性の病気で、むこうずねによくできますが、腕その他の部分にできることもあります。

結節性紅斑は、他の病気の症状として、あるいは薬に対する過敏症として現れることが非常に多い病気です。若い成人、特に女性が最もこの病気を発症しやすく、数カ月から数年にわたって繰り返し再発します。細菌や真菌、ウイルスの感染から結節性紅斑が起こることもあります。

結節性紅斑の原因として最も多いものの1つはレンサ球菌感染で、特に小児では多くなります。ほかに多い原因には、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、サルファ系抗菌薬や経口避妊薬などの薬が挙げられます。さらに、さまざまな感染症や癌が結節性紅斑を発症させると考えられています。

この病気の結節は主にむこうずねに現れ、徐々にピンク色から青みがかった茶色へと変化するところは、腫れものやあざに似ています。発熱と関節痛もよくみられます。胸部のリンパ節が大きくなり、胸部X線検査でわかるようになります。結節に痛みがあることがこの病気の証拠となります。診断には胸部X線検査、血液検査、皮膚生検も併せて行います。

治療

結節性紅斑の原因となる薬の使用は中止し、感染症がある場合はその治療を行います。レンサ球菌感染が原因の場合、ペニシリン、セファロスポリンなどの抗生物質を服用しなくてはなりません。

結節は、治療をしなくても3〜6週間で消えます。結節からくる痛みを抑えるには、安静にすることと、非ステロイド性抗炎症薬が効果的です。個々の結節は、ステロイド薬の注射でも治療でき、結節が多い場合は、痛みを緩和するためにステロイド薬かヨウ化カリウムの錠剤が処方されることもあります。

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