メルクマニュアル家庭版
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はじめに

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真菌は、人間の体の皮膚と皮膚が触れ合っていて湿度の高い場所で繁殖します。足指の間、性器周辺、乳房の下などです。皮膚に感染症を引き起こす真菌(皮膚糸状菌)の多くは表皮の最も外側の角質層だけに生息し、それより深部には侵入しません。肥満の人は皮膚のひだやたるみが多いので、真菌感染症にかかりやすい傾向があります。糖尿病の人もかかりやすい傾向がみられます。

不思議なことに、体の一部に起きた真菌感染症が、感染していない部分に皮疹を生じさせることがあります。たとえば、足の真菌感染症が原因で、手の指にかゆみを伴うでこぼこの皮疹ができることがあります。この皮疹(皮膚糸状菌疹、または過敏性反応)は、真菌に対するアレルギー反応です。感染している部分に触れたことで生じるのではありません。

感染しやすい部位に、赤くてヒリヒリする、またはうろこ状の皮疹がみられた場合、医師は真菌感染を疑います。確定診断には、感染部位の皮膚からサンプルを採取して顕微鏡で調べるか、あるいは培地で培養してその真菌の種類を同定します(皮膚の病気の診断と治療: 診断を参照)。

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