メルクマニュアル家庭版
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パジェット病

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パジェット病は、皮膚内部あるいは皮下にある腺に発生する、まれなタイプの皮膚癌です。

パジェット病という名称は、皮膚癌とはまったく別の代謝性の骨疾患(骨パジェット病を参照)にも使われています。これらを混同しないようにしなくてはなりません。

パジェット病は主に乳首に発生します。これは、乳管の癌が乳首の皮膚に転移したものです。男性にも女性にもみられます。皮下にある癌については、本人も医師も、気づく場合もあれば気づかない場合もあります。ときにパジェット病は、汗腺由来の癌として性器周辺や肛門の周囲に発生することもあります。性器、腸、尿路に発生することもあります。

パジェット病を発症した皮膚は、赤くなってジクジクし、硬くなります。見た目は炎症を起こして赤い発疹ができた、つまり皮膚炎にかかったようにみえます。この部分にはかゆみと痛みを伴います。パジェット病の外観はよくある皮膚炎と似ているので、確定診断には生検が必要です。

乳首に発症したパジェット病の治療は、乳癌と同様に行います(乳房の病気: 特殊なタイプの乳癌の治療を参照)。乳房以外の部分にできたパジェット病の治療では、腫瘍全体を切除します。

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