メルクマニュアル家庭版
印刷用画面

セクション

鼻前庭炎

-
-

鼻前庭炎は、鼻孔の開口部のすぐ内側(鼻前庭)が感染により炎症を起こした状態です。

軽い感染の場合には、鼻毛の根元に吹き出ものができたり(毛包炎)、鼻孔の周辺にかさぶたができたりします。多くの場合、ブドウ球菌という細菌が原因です。これらの感染は通常、バシトラシン軟膏で治癒します。

より重度の感染では、鼻の前庭部におでき(鼻せつ)ができます。おできが進行すると、鼻の先端で皮下組織に感染が広がることがあります(蜂巣炎[ほうそうえん])。顔のこの部分の静脈は脳へとつながっているため、感染を起こした場合は注意が必要です。静脈を通ってブドウ球菌が脳に広がると、生命の危険を伴う海綿静脈洞血栓が起こるおそれがあります(海綿静脈洞血栓症を参照)。

鼻前庭炎の治療では、抗生物質を内服し、患部を蒸しタオルで1日3回15〜20分ずつ温めます。おできが大きい場合や抗生物質が効かない場合は、手術で膿(うみ)を排出する必要があります。

個人情報の取扱いご利用条件