メルクマニュアル家庭版
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視神経炎

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視神経炎とは視神経のどこかに炎症が生じた状態をいいます。

視神経炎はウイルス感染(特に小児に多い)、ワクチン接種、髄膜炎、梅毒、多発性硬化症など特定の自己免疫疾患、眼球内の炎症(ぶどう膜炎(ぶどう膜炎を参照))などが原因で起こることがあります。しかし、多くの場合は原因がはっきりしません。

視神経炎は片眼に生じることもあれば両眼のこともあり、軽度〜重度の視力障害を引き起こします。視力障害は数日間にわたって続くことがあります。視力への影響はさまざまで、ほぼ正常のこともあれば完全に失明する場合もあります。眼を動かすと痛む場合もあります。原因によっては、視力がいったん回復しても再発を繰り返し、徐々に視力が悪化することもあります。

診断には瞳孔の反応検査と検眼鏡による眼底観察を行います。視神経乳頭(眼の後方にある、視神経の先端部分)の腫れが認められることがあります。周辺視野検査により周辺部の視野欠損が発見される場合があります。MRI検査により、多発性硬化症や、まれに視神経を圧迫している腫瘍が見つかることがあります。

ほとんどの視神経炎は特に治療しなくても数カ月のうちに改善されます。しかし、状態によっては、ステロイド薬の静脈注射やその他の薬の投与により治癒が早まり再発が防止できることがあります。視神経を圧迫している腫瘍がある場合は、通常、腫瘍による圧力が取り除かれると視力が回復します。

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