メルクマニュアル家庭版
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セクション

はじめに

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女性の体内では、さまざまなホルモンが複雑に相互作用しています。この働きによって、思春期に月経が始まり、妊娠可能年齢の間は月経周期のリズムと持続期間が制御され、やがて閉経を迎えると月経が起こらなくなります。ホルモンによる月経のコントロールは、脳の中の視床下部(ホルモンの活動を統合・調節する部位)から始まります。視床下部はゴナドトロピン放出ホルモンをパルス状に放出します。このホルモンが脳の下垂体を刺激して、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)と呼ばれる2種類のホルモン、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンを分泌させます。この2種類のホルモンが卵巣を刺激し、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を分泌させます(女性の生殖器のしくみと働き: 月経周期を参照)。月経はこれらの女性ホルモンによってコントロールされます。このほか副腎や甲状腺などの内分泌器官でつくられるホルモンも、卵巣機能や月経に影響を及ぼします。

月経の異常には月経前症候群、月経困難症、無月経などがあります。不正出血は、妊娠可能年齢の女性では月経に伴う出血や症状が重すぎるか軽すぎる、月経の持続期間が長い、回数が多い、周期が不規則であるといった場合をいいます。また、思春期以前や閉経後に腟(ちつ)から出血があれば、検査で正常と確認されない限り不正出血として扱います。

月経異常に関連した医学用語

用語

意味

無月経 月経がないこと
月経困難症 月経に痛みを伴う状態
月経過少 月経の出血量が異常に少ない状態
機能性出血 不規則な間隔で長く続く腟からの出血
月経過多 月経の持続期間が正常より長く出血量も多い状態
子宮出血 頻繁に不規則な間隔で起こる腟からの出血
希発月経 月経周期が正常より長い状態
頻発月経 月経周期が正常より短い状態
閉経後出血 閉経後に起こる腟からの出血
月経前症候群(PMS) 月経開始前に精神的、身体的症状が現れる状態
原発性無月経 思春期になっても初潮がないこと
続発性無月経 これまであった月経が止まってしまうこと

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