メルクマニュアル家庭版
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セクション

行動、社会性、知能の発達

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乳児の行動、社会性、知能の発達の度合いは、かなり個人差があります。早い発達を遂げる乳児もいれば、歩き出したり話し出すのが遅いといったある種の傾向が家系的にみられる場合もあります。十分な刺激の欠如といった環境要因によって、発達が遅れることもあれば、逆に刺激によって発達が早まることもあります。聴覚障害などの肉体的な要因がある場合も、発達の遅れの原因となります。一般的に子供の成長は継続的ですが、発語などある特定の機能の発達については、一時的な停滞がみられることもあります。

泣くことは、乳児にとってはコミュニケーションの1つの手段です。乳児は、空腹なとき、不快なとき、苦痛を感じているときに泣きますし、そのほかにもはっきりしないいろいろな理由で泣きます。乳児が最もよく泣くのは生後6週間ごろで、1日に3時間ほど泣きますが、通常3カ月齢までには1日1時間までに減ります。赤ちゃんが泣いている場合は、食物を与えたり、おむつを替えたり、痛みや不快の原因を探してみたりします。それでもだめな場合は、赤ちゃんを抱いたり、赤ちゃんを連れて散歩したりすると泣きやむことがあります。ときには何をしても泣きやまないこともあります。泣いている理由が空腹であれば喜んで食べるはずですので、泣いている乳児に食物を無理強いしてはいけません。

乳児における生後1年間の発達の目安

月齢

発達の目安

1カ月
  • 手を眼や口までもっていく
  • うつ伏せに寝かせると頭を左右に動かす
  • 顔の正面から約15センチメートル上を弧を描いて動くものを眼で追う
  • 騒がしい音に対して驚く、泣く、静かになるなどの何らかの反応を示す
  • 聞き慣れた音や声がするとそちらの方を向く
  • 人の顔に焦点を合わせる
3カ月
  • うつ伏せに寝かせると頭を45度(90度までのこともある)まで持ち上げる
  • 手を開いたり閉じたりする
  • 表面が平らなものに足が触れると押し下げようとする
  • ぶら下がっているおもちゃに手を伸ばしたり、さわったりする
  • 顔の上を弧を描いて動くものを端から端まで眼で追う
  • 人の顔をじっと見つめる
  • 母親の声がするとにっこりする
  • 言葉のような音を発しはじめる
5カ月
  • 頭を真っすぐに立ててもぐらつかない
  • 1方向へ寝返りをうつ、普通はうつ伏せからあお向けへ
  • ものに手を伸ばす
  • 少し離れた人を認識できる
  • 人の声をじっと聞く
  • 自発的ににっこりする
  • 喜んで甲高い声を出す
7カ月
  • 支えなしに座る
  • 真っすぐに支えてもらうと両足にいくらかの体重をかけられる
  • 持ったものを手から手へ移す
  • 落としたものを探す
  • 自分の名前に反応する
  • 「だめ」と言われると反応する
  • 母音と子音を組み合わせて片言をしゃべる
  • 遊べるのを期待して、興奮して体を揺らす
  • 「いないいないばあ」をして遊べる
9カ月
  • 手の届かない所にあるおもちゃを取ろうとする
  • おもちゃを取り上げられると嫌がったり怒ったりする
  • 両手両足をついてハイハイしたり腹ばいで進んだりする
  • 自分で立ち上がる
  • 人やものにつかまって立つ
  • 「ママ」か「パパ」を識別せずに言う
12カ月
  • うつ伏せから座った姿勢になれる
  • 家具につかまって歩く、支えなしに1〜2歩歩くこともある
  • ちょっとの間であれば立っていられる
  • 「ママ」と「パパ」を正しい相手に言う
  • コップから飲める
  • 手をたたいたり、バイバイと手を振る

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