メルクマニュアル家庭版
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体の発達

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1歳前後から、体の発達の速度は遅くなりはじめます。同時に食欲も減ってきます。ほとんど何も食べないように思えるのに、成長し続ける子供もいます。歩きはじめたばかりの子供は、おなかが前に突き出して、後ろにそりかえり、実にかわいらしい体つきをしています。がにまたのようにもみえます。3歳までに、筋肉が発達してきて体の脂肪の割合が減るので、すらっとしてしっかりした体つきにみえはじめます。多くの子供は、このころに排尿や排便のコントロールができるようになります。

男子と女子の身長・体重表

男子と女子の身長・体重表

出典:米国立健康統計センター(NCHS)と国立慢性疾患および健康増進センター(NCCDPHP)の共同資料(2000年)http://www.cdc.gov/growthcharts

就学前と小学校の間、身長と体重は安定して増加していきます。次に成長の勢いが増すのは、思春期の初めごろです。安定した成長期の間は、多くの子供が予測可能なパターンで成長します。成長の度合いは、同年齢の子供と比較した成長率と、身長の伸び率と体重の増加率の比較で判断します。早いうちから肥満になる子供もいます。月齢24カ月時点の身長を2倍することにより、成人になったときの身長をかなり正確に予測できます。

トイレの訓練

多くの子供は2〜3歳の間にトイレの使い方を教わります。普通は、排便のためにトイレを使えるようになるのが最初です。5歳までに平均的な子供は1人でトイレに行けるようになり、服を着たり脱いだり、おしりをふいたり、手を洗ったりなど、すべてできるようになります。しかし、健康な4歳児の約30%と6歳児の約10%は、夜間の膀胱のコントロールが常にできる状態にはなっていません。

トイレの訓練には、子供がそれを受け入れる準備ができた徴候に気づくことが重要です。受け入れる準備ができた徴候は次の通りです。

  • 数時間にわたっておむつが乾燥したままである
  • おむつがぬれると取り換えてほしがる
  • おまるやトイレに座ることに関心を示す
  • 簡単な指示に従えるようになっている

子供はたいてい月齢18〜24カ月の間には訓練を始められるようになります。中には身体的にはトイレを使う準備ができていても、心理的にまだできていない子供もいます。トイレの訓練で長く苦労しなくてすむよう、子供が心理的にも準備ができるまで待つようにします。子供の準備ができたら、トイレで手助けを頼むか、おまるのところまで1人で行くようにさせます。

トイレの訓練には、タイミング法が最もよく使われます。子供に準備ができたようにみえたら、おまるの存在を教え、だんだんと短い間だけ服を着たままそこに座らせるようにします。その後子供には、パンツを自分で下ろし、おまるに5〜10分程度まで座り、また服を着るという練習をさせます。簡単な説明だけを繰り返して行い、汚れたおむつをおまるの中に置くようにさせます。言われた通りにできたときには、褒めたりご褒美をあげるようにします。うまくできなかったときに、しかったり罰を与えるのは逆効果です。タイミング法は、排便や排尿の周期が予測できる子供に効果があります。予測できない周期の子供の場合、トイレに行く必要のあるときが自分でわかってくるようになるまで、訓練を遅らせた方がよいでしょう。

トイレに座るのを嫌がる子供には、いったんトイレから離れることを許し、食事の後で再度試みます。子供の抵抗が数日続く場合は、訓練を数週間延期するのが最もよいでしょう。トイレに座ってうまくできたら、褒めたりご褒美を与えることが効果的です。いったんパターンが決まったら、ご褒美を与えるのは1回おきにして、徐々にやめるようにします。力ずくで教えこもうとするのは無駄なだけでなく、親子関係にも良くない影響を与えます。

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