メルクマニュアル家庭版
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最も望ましい健康と成長の促進

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子供が最も健康な状態でいるために、親ができることはいろいろあります。たとえば、肥満は健康的な食生活と定期的な運動によって防げます。子供はタンパク質に加えて、果物や野菜などの健康的な食品を幅広く摂取する必要があります。好き嫌いの多い就学前の児童でも、規則正しい食事と栄養のある少量のおやつを与えることで、健康的な食生活が送れます。健康に良い食物の中にはブロッコリーや豆類のように子供がしばらくの間は嫌うものもあるかもしれませんが、健康に良い食物を根気強く食事に取り入れることが大切です。さらに、親は子供が果物ジュースを飲みすぎないよう気をつけるべきです。果物ジュースを飲みすぎると、食事のときに食欲がなくなってしまう子供もいます。ほ乳びんから飲んでいる子供については、ジュースやミルクの飲みすぎを防ぎ、むし歯になるのを予防するために、1歳ごろまでに離乳させるべきです。

子供の最も望ましい成長を促すには、柔軟性をもって対応し、それぞれの子供の年齢、性格、発達段階、学び方を心にとめておくことが重要です。親、教師、子供自身が一緒になって取り組むのが最善の方法です。これらの年齢を通じて、子供は一生涯続く好奇心と学問を身につけられる環境を必要としています。子供には本と音楽を与えるべきです。親と子がお互いに質問したり質問に答えたりするような、相互にかかわった読書を日常的に行うと、子供は注意力や読解力を身につけ、学ぶことへの関心をもつようになります。テレビを見たり、テレビゲームをする時間を制限すると、人と相互にかかわって遊ぶ時間を多くすることができます。

遊び仲間や幼稚園、保育園は、多くの幼い子供にとって有益な場です。これらの場所で子供は人と何かを共有するなどの社会的能力を身につけ、文字、数、色を認識するようにもなります。これらの能力を身につけると、小学校に適応しやすくなります。子供に発達面での問題があった場合、組織的な幼稚園、保育園という環境の中であれば、それを早期に発見し、対処しやすくなるのも重要な点です。

親は子供を託児所に預ける必要がある場合、最適な環境とは何かについて考えたり、他人に預けることで子供に悪影響がないかが気になるものです。幼い子供は、自分の家でも託児所のような場所でも、そこが楽しくて子供を育てる環境であれば、同じようにうまくやっていくことができるといわれています。子供を預ける環境に対するその子の反応をよく観察すると、最適な環境を選んであげることができます。たくさんの子供がいる託児所の環境にすぐ適応できる子供もいれば、自分の家や少人数の環境の方がうまくやっていける子供もいます。

子供に学校から宿題が出るようになったら、親は次のようなやり方で手助けすることができます。子供の宿題に興味を示す、質問について調べてあげることができるようにするが宿題に手出しはしない、子供が家で静かに勉強できる環境をつくる、心配ごとがあれば教師と相談する、などです。学年が進んで課外活動を選ぶ際には、子供が何を必要としているかを考慮してあげる必要が生じます。多くの子供は、チームスポーツに参加したり、楽器を習う機会を得ることで、大きく成長します。これらの活動は、社会性を養うのにも適しています。一方では、スケジュールが過密になったり、あまりに多くの活動に参加することを求められると、それをストレスに感じる子供もいます。課外活動では子供を励まして手助けしてやる必要がありますが、現実離れした期待を押しつけないことも大切です。

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