メルクマニュアル家庭版
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セクション

性的な発達

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青年期の初期には、体の性的なしくみや、発育による性的な変化に対する関心が増してきます。このような変化(あるいはその欠落)は、不安の原因になることがよくあります。感情的にも性的にも成熟するにしたがって、青年期の若者は性的な行動を起こすようになります。自慰は男子ではきわめて一般的なことですが、女子では男子ほどではないと思われます。相手のある性的行動は、ペッティングとしてしばしば始まりますが、ときにこれが口腔性交、腟(ちつ)への挿入のある性交、肛門性交へと進む場合があります。青年期の後期までに、性行為は冒険的な意味合いから、親密さや共有の感情を示す行為へと変化します。安全な性行為の実践について、適切な指導を行うことが重要です。

青年期の若者の中には、同性愛に関心をもち性行為を行う者がみられますが、同性との性的関係に関心を抱く時期はいずれ脱します。異性との性的関係にまったく興味を示さない青年期の若者も中にはいます。同性愛的感情が出てくる理由についてはわかっていませんが、青年期の若者がこれを仲間やメディアから「学習」するとは考えられていません。

同性愛の若者は性的に発達するにしたがって、情緒面で苦しみを抱えることになります。同性愛の願望を公にすると、多くの場合仲間から避けられがちです。このような圧力は(特に社会的に受容されることが非常に重要な時期において)、重度のストレスになることがあります。学校で同性愛についていろいろ言われたり、身体的にも脅かされたりすると、さらに問題は悪化します。両親に見捨てられるかもしれない(これは現実に起こることがありますが)という恐れによって、彼らは自分を偽ったり、親とのコミュニケーションがうまくいかなくなることがあります。もし身体的な暴力による脅威がある場合は、深刻に受け止めて学校の関係者にそれを伝えなくてはなりません。

同性愛の若者の情緒面での発達には、友人と家族の支えが最も役立ちます。家族や友人は、異性愛の若者に対するのと同じように、彼らにも関心と共感を示す必要があります。

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