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大腿骨頭すべり症

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大腿(だいたい)骨頭すべり症とは、ももの骨(大腿骨)の成長板が股関節(こかんせつ)から離れてしまうことです。

大腿骨頭すべり症

大腿骨頭すべり症

大腿骨頭すべり症は過体重の青年期の若者、特に男子によくみられます。原因は不明ですが、思春期に起こる骨の成長部位の肥厚や血液中のホルモンレベルの変化が発症の原因になっていると思われます。股関節から離れた大腿骨頭ではやがて血液供給が停止し、壊死(えし)、崩壊が起こります。

最初に現れる症状は股関節のこりや軽度の痛みです。しかしこの痛みは膝(ひざ)からきているように感じられます。痛みは安静にすると良くなり、歩いたり股関節を動かすことで悪化します。やがて脚を引きずるようになり、股関節の痛みがももの内側から膝にかけて広がります。病気を起こした側の脚が外向きにねじれるのが普通です。

罹患した側の股関節のX線画像を撮ると、大腿骨頭がずれたり分離しているのがわかります。進行すると治療が困難になり良い結果も出にくくなるので、早期発見が重要です。

通常、大腿骨頭のずれを直して金属製のピンで止める手術が必要になります。股関節は数週間から2カ月程度ギプスで動かないように固定します。

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