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エクササイズプログラムを始めた人の10人中6人以上が、最初の6週間以内に、しばしばけがが原因でエクササイズをやめてしまいます。前に述べたように、運動と運動の間に48時間の間隔を空ければけがは予防できます。また、痛みを感じたらすぐに運動をやめましょう。
エクササイズの後に感じる筋肉痛には2種類あります。望ましい方は、激しいエクササイズが終わった後、数時間たってから起こる筋肉痛です。この痛みは体の両側に等しく生じますが、48時間後には消え、次のエクササイズのウオーミングアップが終われば爽快になります。望ましくない方は、けがを意味する痛みで起こるとすぐに感じ、体の片側でひどく、48時間たっても消えず、またエクササイズをしようとすれば痛みが悪化します。
けがを防ぐには、エクササイズの前に筋肉のウオーミングアップとストレッチを行い、運動後にはクーリングダウンすることが大切です。
ウオーミングアップ: 軽いエクササイズ(ランニングではなくウオーキングにする。あるいはウエートを軽いものにする)から始めると、血流量が増えて筋肉の温度が上がります。筋肉は温まると柔軟になるので、収縮に時間がかかる冷えた筋肉よりも肉離れしにくくなります。ウオーミングアップは、けがの予防に役立ちます。
ストレッチ: ストレッチで筋肉と腱(けん)を伸ばすと柔軟性が増します。筋肉が伸びると関節の周りで大きな力を発揮するので、より高くジャンプしたり、より重いウエートを持ち上げたり、より速く走ったり、より遠くまで投げたりできるようになります。しかし、ウエートトレーニングのような抵抗のある運動と違って、ストレッチでは筋肉を鍛えることはできません。ストレッチがけがを予防したり、筋線維が損傷されるためエクササイズ後に生じる筋肉痛を予防するという十分な証拠はありません。ウオーミングアップやエクササイズの後など、筋肉が温まって傷つきにくいときにだけストレッチをするようにしましょう。
クーリングダウン: エクササイズを終えるときに、徐々にエクササイズの速度を落とすとめまいを防ぐことができます。脚の筋肉がリラックスしていると、血液はその近くの静脈に集まります(うっ血)。血液を心臓に戻すためには、脚の筋肉を収縮する必要があります。エクササイズを急にやめてしまうと、血液は脚にたまって、十分な量が脳へ送られなくなってめまいが生じます。クーリングダウンを行えばこのうっ血を防げるので、血流が乳酸を取り除く速度も速くなります。乳酸は、エクササイズ後に筋肉に蓄積される老廃物です。乳酸は遅れて生じる筋肉痛の原因ではないので、クーリングダウンでこの筋肉痛を予防することはできません。
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