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はじめに

1世紀前、大きなけがをした人や重い感染症にかかった人は、たいていはすぐに死んでしまいました。心臓病や癌が発病したら、その後の余命はほとんど期待できませんでした。医師にできることは、当面の痛みを和らげることぐらいでした。

今日では、死は病気やけがにつきものの出来事ではなく、先に延ばせるものと考えられるケースが多くなりました。医学の発達により、心臓病、癌、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患、肺炎、痴呆などの患者の人生は長くなり、生活の質や機能を良好に保ったまま、何年も生き続けることが多くなりました。しかし、長生きはできるものの、生活の質や機能が落ちてしまうケースもあります。

死ぬこと、いずれは死期を迎えることを含め、自分の病気から予想される結末について医師と患者が話し合うことは、今日の医療の重要な一部です。医師と患者は使う言葉も違えば、話し合いに臨む気持ちにも違いがあります。今の状況と今後予想されることの理解に努め、その段階でわかっている治療と家族のサポートについて、さまざまな選択をしなければなりません(法的問題と倫理的問題: 事前指示書を参照)。死や終末期について医師と話し合いたくないという人は、自分の知らないところで大きな決断が下されてしまうことを覚悟しなければなりません。

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