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死期が近づいたとき

死ぬことがわかると、生きることの本質と意味、苦悩し、死にゆくことの理由に関する疑問がわき上がります。こうした根源的な問いに答えを見いだすのは難しいものです。その答えを追い求める中で、重病患者と家族は、宗教、カウンセラー、友人、研究情報など、彼ら自身が入手しうる限りの情報を使います。彼らは、話し合いを行い、宗教的儀式や家族に伝わる儀式に参加し、有意義な活動に参加したりします。絶望に対抗する最も効果的な薬は、他者から大切に思われていると感じることです。とめどなく診断と治療を繰り返し続けて、もっと大きな疑問や人間関係の重要性を消し去ることは、許されません。

しばしば、死期が近づいたときには特徴的なしるしが現れます。意識は減退し、手足は冷たくなって青みがかったり、斑点ができたりします。また、呼吸も不規則になります。

気管の分泌物やのどの筋肉の弛緩が原因で、呼吸音が大きくなります。この呼吸音は臨終の喉声と呼ばれることもあります。患者の姿勢を変えたり、分泌物の水分を減らす薬を使ったりすれば、この呼吸音を小さくすることができます。こうした処置は、患者の家族や介護人を安心させることが狙いです。なぜなら、大きな呼吸音は患者が気づかないときに生じるからです。こうした呼吸は数時間続くこともあります。

死が訪れるとき、いくつかの筋肉が収縮して、呼吸するかのように胸が波打つことがあります。心臓の拍動は呼吸が止まった後も数分間続き、短い発作が起きることもあります。患者が他者に危険な感染症にかかっている場合を除き、家族は患者に触れ、優しくなでることを許されます。また、死後しばらくの間は患者の体を抱き締めることもできます。患者に近しい人は、死後の患者の体をよく見ましょう。そうすることにより、患者は本当は死んでいないという非合理的な考えを捨てることができます。

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