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加齢による影響

呼吸器系も、他の器官と同様、加齢によって機能が徐々に低下してきます。加齢に伴う肺の変化には、肺の防御機構の低下だけではなく、最大呼吸量、ガス交換量、肺活量(空気を最大限に吸いこんでから、吐き出すことのできる空気の量)などの低下があります。タバコを吸わない人では、こうした加齢による変化によって、何らかの身体的な症状が出ることはめったにありません。しかし、タバコを吸う人や、以前吸っていて肺気腫のある人では、加齢とともに息切れ症状がひどくなります。

加齢とともに、横隔膜などの呼吸器系の筋肉は弱くなります。健康な高齢者であれば、こうした筋力の低下はあまり問題ではありません。しかし、細菌性肺炎などにかかった高齢者にとっては、この筋力の低下は重大な問題です。それは、肺炎によって呼吸に必要な筋力がさらに低下するからです。骨格筋などの呼吸器系の筋肉は、高齢者であっても鍛える効果があります。日常的な運動や呼吸器系の筋肉を強化するような運動によって、呼吸をよりスムーズにすることは可能です。

加齢に伴う肺の構造や機能の変化は、高齢者にさまざまな影響を及ぼします。高齢者は激しい運動、中でもランニングやサイクリング、山登りといった特に激しい有酸素運動を行うことが難しくなります。さらに、細菌やウイルスへの感染から肺炎へと悪化する危険性が高くなります。最も重大な影響は、加齢によって生じる肺の変化が、その人がもともともっていた他の心臓や肺の病気を悪化させることです。中でも、喫煙の有害作用によって生じた病気は悪化します。

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