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呼吸訓練

呼吸訓練は、肺をふくらませたり縮ませたりする筋力の強化に効果がありますが、直接肺の機能を向上させるわけではありません。ですが、肺に病気のあるヘビースモーカーやその他の患者に対し、手術後に肺の合併症が起こる可能性を減らすことはできます。呼吸訓練は、慢性閉塞性肺疾患などのために日ごろあまり運動をしない人や、人工呼吸器をつけている人に特に有効です。

呼吸訓練では、インセンティブ・スパイロメトリー(肺と気道の病気の症状と診断: 肺の容量と呼吸量の測定を参照)という訓練機器を使います。患者は、片手で携帯できるプラスチック製の器具についているチューブに向かって、力いっぱい息を吐き出します。器具の中にはボールが入っており、1回呼吸するごとにボールが持ち上がります。起きている間、1時間に5〜10回続けてこの動作を行うのが理想的です。この器具は病院で、手術の前と後に必ず使います。しかし、インセンティブ・スパイロメトリーを使った呼吸訓練よりも、看護師や呼吸療法士とともに行う腹式呼吸訓練の方が、より高い効果が得られます。

口すぼめ呼吸は、慢性閉塞性肺疾患の患者が、気道の狭窄による発作やパニック、運動などによって肺を過度にふくらませてしまった場合に役立つ方法です。口すぼめ呼吸にはまた、呼吸訓練を行っている患者にとって、それを付加する意味合いがあります。患者は、口笛を吹くように、半分口を閉じて息を吐くように教わります。この方法は気道内の圧力を高め、気道がつぶれるのを防ぎます。口すぼめ呼吸に副作用はなく、自然にそういった呼吸をしている患者もいます。口すぼめ呼吸をするとき、前かがみになると呼吸が楽になります。前かがみになるには、テーブルなどに腕や手をついて体を支えます。この姿勢は、最も重要な呼吸筋である横隔膜の機能を改善し、息切れを軽減させます。

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