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職業性喘息

職業性喘息とは、アレルギー反応を起こしたり、刺激となる粒子や蒸気を職場で吸入したために起こる気道の一時的な狭窄です。

職場には、気道を狭くしたり呼吸困難を引き起こす物質がたくさんあります。空気中の刺激物に特に敏感な人は、シックハウス症候群(原因不明の病気: シックビル症候群を参照)にかかります。動物を扱う人やパン職人など、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)にさらされている人は職業性喘息を起こすリスクが高くなります。

症状

職業性喘息では、息切れ、胸の圧迫感、喘鳴、せき、くしゃみ、鼻水、なみだ目などがみられます。夜間に喘鳴だけが起こる場合もあります。症状は作業中に現れることもありますが、作業後数時間たつまで現れないこともよくあります。24時間以上経過してから症状が始まることもあります。また、原因にさらされてから1週間以上にわたって、症状が出たり治まったりすることもあります。したがって、職場と症状の因果関係がはっきりしないことがよくあります。症状は、週末や休暇中には軽くなったり消えたりします。何度も繰り返し喘息の原因物質にさらされることで、症状は悪化します。

診断

患者の自覚症状と、喘息を起こす物質にさらされたかどうかによって診断します。ときに、皮膚の上に少量の疑わしい物質を貼る、パッチテストと呼ばれる皮膚テストを行ってアレルギー反応を調べます。診断が難しい場合は、疑われる物質を少量吸入させて、喘鳴や息切れの様子を観察したり、肺機能が低下するかどうかを検査する、吸入誘発試験を行います。

症状が現れる前に気道は狭くなりはじめるため、遅延型の症状が出ると思われる人には、作業中の気道の状態を把握する器具を使うことがあります。この持ち運びしやすいピークフローメーターという器具で、息を一気に吐き出したときの一番速い息の出る速度を測ります。気道が狭くなっているとこの数値は著しく低下するので、職業性喘息が疑われます。

予防と治療

喘息を起こす物質を扱う工場では、粉塵や蒸気の対策が必要ですが、完全に粉塵や蒸気を取り除くことは不可能な場合もあります。職業性喘息の人は、できれば仕事を変えるべきです。原因物質にさらされ続けると、喘息はさらに重症化して持続的なものになります。

治療は、他の喘息に対する治療(喘息: 予防と治療を参照)と同じです。気道を広げる気管支拡張薬として、アルブテロールなどの吸入薬やテオフィリンなどの内服薬が投与されます。抗炎症薬として、トリアムシノロンなどの吸入薬またはモンテルカストなどの内服薬が使われます。ひどい発作のときには、プレドニゾロンなどのステロイド薬を短期間内服します。長期間の管理には、吸入ステロイド薬が適しています。

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