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骨盤の骨折

骨盤は、背側にある左右が対になった大きな骨(腸骨)と腹側にある2つの小さな骨(恥骨、座骨)が結合した構造になっています。若年成人の骨盤全体に及ぶ大骨折は、高速度での自動車事故や高所からの落下が原因で発生します。この場合、生命を脅かす大量出血や内臓の損傷が生じることがあります。骨粗しょう症の高齢者では平地で転倒しただけで、恥骨骨折や座骨骨折を起こすことがあります。

症状と診断

高齢者の恥骨骨折や座骨骨折では横になっても、座っても、股間に相当な痛みを感じ、歩こうとすると痛みがさらにひどくなります。入院するか、あるいはリハビリテーションセンターに通院して治療します。

症状により骨盤骨折を疑い、X線検査で診断を決定します。CT検査やMRI検査が必要な場合もあります。

経過の見通しと治療

高齢者の恥骨骨折や座骨骨折は普通、永久的な障害を残さずに治癒し、手術を必要とすることはまれです。痛みと炎症を抑えるには、鎮痛薬や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)(痛み: 非ステロイド性抗炎症薬を参照)が効果的です。ベッドでの安静による筋力低下、硬直やその他の合併症を防ぐために、できるだけ早く歩いたり患部に体重がかかる動作を開始します。歩行の際は、恥骨や座骨よりも腸骨が骨格を支えるため、恥骨や座骨をそれ以上損傷することなく歩行練習が行えます。ほとんどの人は1週間もすれば歩行器を使って短い距離を歩くことができるようになり、1〜2カ月後には症状もある程度軽快します。

若年成人の外傷による骨盤骨折では、しばしば緊急手術が必要となります。股関節の受け皿部分が損傷すると、たいてい後遺症が残ります。

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