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若年成人の脊椎(せきつい)の骨折は、高所からの落下、自動車事故やスポーツ事故などの強い力が加わったときに発生します。骨粗しょう症の高齢者では軽い外傷や、ものを持ち上げる、腰をかがめる、階段を踏み外すなどの動作だけで脊椎の圧迫骨折が生じることがあります。その場合、体重を支える脊椎の前部にある円筒形の椎体が圧迫されてV字型になります。
症状と診断
脊椎骨折は痛みを伴い、立ったり歩いたり長時間座ったりすると痛みが悪化します。医師が脊椎を軽くたたくと、痛みを感じます。X線検査を行って診断を確定し、脊椎の安定性を確認し、癌の有無を確認します。脊椎内に存在する脊髄(せきずい)や神経根の損傷により、感覚消失や麻痺(まひ)が生じる可能性があります。神経損傷の症状としては、脚への放散痛、脚の筋力低下、尿失禁、便失禁などがあります。
高齢者の脊椎圧迫骨折は突然痛みとともに発症することもありますが、症状がないこともあります。どちらの場合も脊椎が前方に曲がり(脊柱後弯症)、身長が低くなります。圧迫骨折が長期にわたり脊椎の複数個所で発生すると、身長が10センチメートル以上も縮んだり、背が丸く変形し、真っすぐ立つことができなくなります。
経過の見通しと治療
脊髄の損傷が疑われる場合は慎重に対処します。事故に遭った人には救急救命士が付き添い、特殊な頸椎(けいつい)用の装具と背板を使って搬送します。
脊椎下部の骨折には装具が最も有効で、装着すると痛みが和らぎ、早く日常生活へ復帰できるようになります。最初の数日間はベッドで安静にする必要がありますが、できるだけ早く、短時間でも座る、歩くといった動作を始めると機能低下や骨密度減少を抑えることができます。
不安定性、神経損傷、癌を伴わない場合の高齢者の脊椎圧迫骨折は自然に治癒しますが、時間がかかります。治療においては、痛みやつらさの緩和が主体となります。
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