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乾癬性関節炎

乾癬性関節炎は炎症性関節炎の1つで、皮膚や爪に乾癬(かんせん)のみられる人に発症することがあります。

この病気は関節リウマチと共通点がありますが、関節リウマチに特徴的な抗体は産生しません。乾癬(赤く再燃し、うろこ状の皮疹が厚くなり、爪に穴があく皮膚の状態(皮膚のかゆみと非感染性の発疹: 乾癬を参照))の人の約7%に乾癬性関節炎が起こります。重症型の乾癬性関節炎は、エイズ患者(ヒト免疫不全ウイルス感染症を参照)に発症することがあります。

症状と診断

炎症は通常手の指や足の指の関節を侵しますが、股関節や脊椎を含む他の関節もしばしば同様に侵されます。炎症が慢性化すると関節は腫れて変形します。乾癬性関節炎は関節リウマチと比べてしばしば非対称性で、障害を起こす関節数も少ないのが特徴です。罹患した爪に隣接した指先の関節も侵されます。ときに、皮膚と関節の症状が同時に現れたり消えたりすることがあります。

本人または家族に乾癬の病歴があるかどうか、また特徴的な関節の炎症がみられるかどうかによって診断します。診断を確定する検査はありませんが、X線検査では関節障害の範囲を知ることができます。

経過の見通しと治療

乾癬性関節炎では、炎症を起こす関節が関節リウマチの場合よりも少ないため、経過の見通し(予後)は通常は関節リウマチよりも良好です。それでも、関節に重度の損傷が生じる場合もあります。

治療では皮疹のコントロールと関節の炎症の軽減が目的になります。関節リウマチの治療で有効な薬剤のいくつかは乾癬性関節炎にも使われます。それには金製剤、メトトレキサート、シクロスポリン、スルファサラジン、腫瘍壊死因子阻害薬などがあります。このほか、エトレチナート(重度のニキビの治療に使用される薬)は通常は重症例には有効ですが、重い副作用が生じることがあります。また先天異常の原因となることがあるため、妊婦には使用できません。エトレチナートは体内に長くとどまるため、この薬の使用中ならびに投与中止後も少なくとも1年間は、妊娠しないようにする必要があります。

メトキサレン(ソラレン)を経口投与し、紫外線A波を照射する治療(PUVA:ソラレンを服用した後、紫外線を照射する治療法)を受ける人もいます。この併用によって皮膚の症状と関節の炎症の大半は軽減しますが、脊椎の炎症には効果がありません。

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