(手の病気の概要 手の病気の概要 手や指の病気には、 ガングリオン、 変形、 神経や血管に関連する病気、 変形性関節症、 ばね指、 キーンベック病、感染症などがあります。 手や指に影響する他の病気の例としては、 骨折、その他のけが、 関節リウマチ、 腱炎と腱鞘炎、 ドケルバン症候群、 レイノー症候群、 ばち状指、... さらに読む も参照のこと。)
月状骨は手首にある手根骨の1つです。
手首の骨
手根骨は手首の骨です。手根骨は、前腕の骨と手の骨の間に位置しています。 |
キーンベック病は比較的まれです。月状骨への血液供給が障害される理由は不明です。一般的に、患者にはけがをした覚えはありません。20~45歳の男性の利き手に最も多くみられ、通常は、体力を使う肉体労働者にみられます。
キーンベック病の症状
キーンベック病の症状は、一般に手首の痛みから始まることが多く、手首の付け根の中央にある月状骨の部分が徐々に痛み始めます。最終的に手首の甲側が腫れて、こわばりが生じることがあります。キーンベック病は患者の10%で両手に発症します。
キーンベック病の診断
画像検査
MRI検査 CT検査とMRI検査 筋骨格系の病気は、病歴と 診察の結果に基づいて診断されることがよくあります。医師が診断を下したり確定したりするのを助けるために、 臨床検査や 画像検査、 その他の診断方法が必要になることがあります。 筋骨格系の病気の診断には、臨床検査がしばしば役立ちます。例えば、赤血球沈降速度(赤沈)は、血液が入った試験管の中で赤血球が底に沈んでいく速さを測定する検査です。炎症が起きていると、通常は赤沈の値が上昇します。しかし、炎症は非常に多くの病態で... さらに読む や CT検査 CT検査とMRI検査 筋骨格系の病気は、病歴と 診察の結果に基づいて診断されることがよくあります。医師が診断を下したり確定したりするのを助けるために、 臨床検査や 画像検査、 その他の診断方法が必要になることがあります。 筋骨格系の病気の診断には、臨床検査がしばしば役立ちます。例えば、赤血球沈降速度(赤沈)は、血液が入った試験管の中で赤血球が底に沈んでいく速さを測定する検査です。炎症が起きていると、通常は赤沈の値が上昇します。しかし、炎症は非常に多くの病態で... さらに読む により、早期の段階でキーンベック病の診断が可能であり、必要であれば、後に X線検査 X線検査 筋骨格系の病気は、病歴と 診察の結果に基づいて診断されることがよくあります。医師が診断を下したり確定したりするのを助けるために、 臨床検査や 画像検査、 その他の診断方法が必要になることがあります。 筋骨格系の病気の診断には、臨床検査がしばしば役立ちます。例えば、赤血球沈降速度(赤沈)は、血液が入った試験管の中で赤血球が底に沈んでいく速さを測定する検査です。炎症が起きていると、通常は赤沈の値が上昇します。しかし、炎症は非常に多くの病態で... さらに読む で診断を確定できます。
キーンベック病の治療
手術
月状骨にかかる圧力を軽減するため、例えば、月状骨につながる骨を長くしたり、短くするなどの手術を行います。これに代わる手術による治療として、月状骨への血行再建も試みられます(骨移植 骨 組織移植とは、皮膚細胞、角膜、軟骨、骨など様々な組織を体から採取し、そのような組織に影響を及ぼす重篤な疾患を有する同一の人または別の人にそれを移植することです。 ( 移植の概要も参照のこと。) 皮膚移植は移植の一形態とみなされます。皮膚移植は、ひどい熱傷( やけど)などにより広範囲の皮膚を失った患者に対して行います。皮膚移植の成功率が最も高いのは、患者自身の健康な皮膚の一部を除去し、その患者の別の部位へ移植する場合です。患者の皮膚が使え... さらに読む や血管の移植など)。月状骨がつぶれている場合は、痛みを軽減する最後の手段として、手首の骨を切除するか、手術でつないで固定します(関節固定術と呼ばれます)。
この病気に対して、手術以外に成功している治療法はありませんが、非常に軽症の場合は手首用の副子をつけることで痛みが緩和することがあります。