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手の外傷

手のけがは腫れ、痛み、こわばりを伴い、ときには動きが制限されます。最も多い外傷は、靭帯(じんたい)の断裂(裂傷)と骨折です。靭帯が断裂すると骨の位置がずれて脱臼が起こります。

よくみられる手のけが

よくみられる手のけが

ゲームキーパー母指は、親指の手のひら側の靭帯(物を締めつける動作に使われる)が断裂した状態です。主に転倒などにより、親指が後方に反った状態で硬い地面に挟まれたときなど起こります。この外傷は、かつてイギリスで、狩りのときに素手でウサギの首を絞める猟場の番人(ゲームキーパー)によくみられる1種の職業病だったことから、名づけられました。通常はそえ木で固定して治療しますが、手術が必要となる場合もあります。

舟状骨と月状骨をつなぐ靭帯の断裂は、転倒によって手が外側に無理に伸ばされたときに起こります。痛みは、ほとんど手の甲側の手首に生じます。断裂した靭帯を外科的に修復したり、舟状骨と月状骨を固定して治療します。

舟状骨骨折は、手首の骨折では最もよくみられるものです。手首の親指の下の方に圧痛を生じます。治療せずにいるとしばしば治らず、手首の関節炎を引き起こすことがあります。ギプスによる固定や手術で治療し、3〜4カ月で治ります。

脱臼は、親指やその他の指の骨の付け根の関節や、指の真ん中の関節に起こることがあります。脱臼は通常、親指では深く曲げすぎた場合に、その他の指では反らせすぎた場合に起こります。指の骨の付け根の関節が脱臼した場合は、しばしば手術で修復する必要があります。指の真ん中の関節が脱臼した場合、隣の指をそえ木の代わりにしてテーピングで固定して治療します。靭帯が断裂している場合は、通常は3週間そえ木で固定します。

有鉤骨の骨折は、棒で地面をたたいたりゴルフで芝生を打ったときなどに起こります。手のひらの小指の下の方に圧痛があります。手は4〜6週間ギプス固定しますが、骨折は完全には治らないことがあります。もしも骨折が治らずに、小指の痛み、筋力低下、しびれがある場合は、骨が接着していない部分を取り除く手術が必要になるでしょう。

手の外傷はその手の診察から診断をします。検査にはかなりの痛みを伴うため局所麻酔をしてから行います。関節の安定性を確認したり、骨折の有無をみるために、X線検査が必要になることがあります。CT検査やMRI検査が必要になることもあります。治療せずに放置しておくと、手の変形が一生残る場合があります。けがをした手は固定すべきで、そうすれば正常に回復します。けがによっては包帯、そえ木、ギプスを使用します。骨が正常な位置からずれていたり、関節が不安定なときは、手術が必要になることもあります。そして手の機能損失を防ぐために、できるだけ早期から手の訓練を始めます。

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