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痛みの評価

医師は病歴と痛みの特徴を聞くことによって、原因を突き止め、治療計画を立てます。痛みの重症度を評価する方法として、0(なし)から10(重度)の数字で表したり、弱・中・強・激痛のどれにあたるかを問診したりします。小児では、ニコニコ顔、しかめ面、泣き顔など一連の表情が並んでいる絵を見せて、痛みの程度を調べる方法も用いられます。痛みの有無や重症度を確定できる検査はありません。

医師は、けがや病気によって痛みが起こっているのかどうかを必ず調べます。なぜなら心理的要因も考えられるからです。急性の障害(傷、やけど、肉離れ、骨折、ねんざ、盲腸炎、腎臓結石、心臓発作など)だけでなく、慢性疾患にも痛みは多くみられます(癌[がん]、関節炎、鎌状赤血球貧血、腸炎症性疾患など)。心理的障害(うつ病や不安症など)があると痛みが悪化することがあります。原因がほとんど、またはすべて心理的障害によると確定される痛みもあり、心因性疼痛と呼ばれます。

また、痛みが急性か慢性かも調べます。急性の痛みは突然起こり、普通長くは続きません。痛みが強いと、不安、心拍数や呼吸数の増加、血圧の上昇、発汗、瞳孔の散大などが起こります。慢性の痛みは数週間から数カ月続きます。慢性の痛みという用語は、病気やけがで1カ月以上続く痛み、数カ月から数年にわたって再発を繰り返す痛み、癌などの慢性疾患に伴う痛みなどを指します。通常、慢性の痛みによって心拍数、呼吸数、血圧、瞳孔などが影響を受けることはありませんが、代わりにうつ、睡眠障害、体力、食欲、性欲の減退、体重減少などがみられることがあります。

慢性の痛みで治療を受けている人の多くは、短時間の、しばしば非常に強い痛みの再燃を経験します。これは周期的な痛みの治療スケジュールを突破して出てくる痛みなので、突破痛(または破綻痛)と呼ばれます。典型的な突破痛は突然始まり、長くて1時間程度続き、いつもの慢性痛がひどくなったような痛みです。この痛みには個人差があり、多くの場合予測不可能です。

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