メルクマニュアル家庭版
米国メルク社とメルクマニュアル
メルクマニュアル家庭版
を検索
索引
記号
セクション

知っておきたい基礎知識

薬についての基礎知識

心臓と血管の病気

肺と気道の病気

骨、関節、筋肉の病気

脳、脊髄、神経の病気

心の健康問題

口と歯の病気

消化器の病気

肝臓と胆嚢の病気

腎臓と尿路の病気

栄養と代謝の障害

ホルモンの病気

血液の病気

免疫の病気

感染症

皮膚の病気

耳、鼻、のどの病気

眼の病気

男性の健康上の問題

女性の健康上の問題

小児の健康上の問題

事故と外傷

その他の話題

付録

解剖図

マルチメディア

単位の換算表

一般的な医学的検査

医薬品の一般名と主な商品名

情報源と支援団体

メルクマニュアル家庭版について

セクション

トピック

良性発作性頭位変換性めまい

良性発作性頭位変換性めまいは多くみられる障害で、頭の位置を変えることによって引き起こされます。

ほとんどの場合、横たわる、起き上がる、寝返りを打つ、見上げるために頭を後ろに反らすなど、頭の位置を変える動作がこの障害の引き金になります。この障害は、正常な状態では3つの半規管に均等に分布しているカルシウム粒子が、いずれかの半規管の中に集まってかたまりになってしまうと起こります(半規管は内耳の一部で、バランス機能を補助しています)(耳の構造を参照)。正常であれば、頭が動くとカルシウム粒子が半規管の内側にある神経受容体(毛細胞)を刺激し、これらの細胞が頭の動いた方向を示す信号を脳へ送ります。しかし、このカルシウム粒子が1カ所でかたまりになって浮遊していると、過大な信号が送られ、頭が実際以上に動いたとする誤った情報が脳へ伝わります。この誤った情報と眼からの情報にずれが生じると、回転性めまいの短い発作が起こります。かたまりは、半規管の内膜の損傷によって起こります。損傷の原因には耳の感染、外傷、手術、内耳の動脈の閉塞などがあります。

このタイプの回転性めまいが起こると驚きますが、害はありません。回転性めまいの発作は頭を動かした5〜10秒後に始まって、1分間も続きません。普通は数週間で自然に治まります。ときには何カ月も続いて、吐き気と嘔吐のために脱水症状が起こることもあります。雑音による耳鳴りや、聴力が失われることはまったくありません。

回転性めまいを起こす姿勢を取らなければ避けられます。患者は、カルシウム粒子のかたまりをほぐして半規管全体に再度行きわたらせるエプリー法を習うことができます。この運動により、カルシウム粒子は吸収されてから再形成され、正常な状態に戻ります。約90〜95%の人は、この方法によって薬を使わず回転性めまいが治ります。患者の一部は回転性めまいを再発するため、この操作を繰り返す必要があります。

ページの先頭へ

前へ: 乗り物酔い

アニメーション
オーディオ
イラスト
写真
囲み解説
ビデオ
個人情報の取扱いご利用条件