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乳児けいれんと熱性けいれん

乳児けいれんと熱性けいれんは、ほとんどが小児にだけに起こります。

乳児けいれん(点頭けいれん)が起こると、あお向けに寝ていた小児は突然体を起こして腕を曲げ、首を曲げて前かがみになり、脚をピンと伸ばします。こうしたけいれんは数秒しか続きませんが、1日に何度も再発します。通常は3歳未満の小児に起こります。小児の多くは成長した後に、けいれんが別のタイプのけいれん性疾患に変わっていきます。乳児けいれんがある小児のほとんどは、神経学的機能の発達が遅く、精神遅滞がみられます。治療には、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)やその他のコルチコステロイドが使用されます。抗けいれん薬は、通常このけいれんを止めるには効果がありません。しかしクロナゼパムとニトラゼパムはいくらか有効です。

熱性けいれん(けいれん発作)は、熱によって引き起こされる発作です。熱性けいれんは生後6カ月から5歳までの小児の約4%にみられますが、最も発症しやすいのは時期は生後9〜20カ月です。熱性けいれんは、同じ家族内で起こりやすい傾向があります。熱性けいれんはほとんどの小児で1回しか起らず、発作の大部分は15分未満で治まります。熱性けいれんには、単純なものと複雑なものがあります。単純熱性けいれんでは、全般発作のように、15分間未満の体全体のふるえがあります。複雑熱性けいれんでは、全身のふるえが15分以上続いたり、体の片側だけがふるえる部分発作が15分以上続いたり、24時間以内に最低2回は発作が起こります。複雑熱性けいれんが起こる小児は、わずかですが後年にけいれん性疾患を起こしやすくなります。

小児の熱性けいれんが起きたときは、救急外来へ連れて行き診察を受けます。髄膜炎や脳炎が起きているかどうかはっきりしない場合は、必ず調べてその治療を行います(脳と脊髄の感染症: はじめにを参照)。単純熱性けいれんに対しては、通常は薬で熱を下げる以外は何の治療も行いません。繰り返し起こる単純熱性けいれんや複雑熱性けいれんでは、発作を防ぐためにフェノバルビタールを使うことがあります。しかしフェノバルビタールは小児の学習能力の発達を著しく妨げることがあるため、他の抗けいれん薬が使用されるでしょう。

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