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脳挫傷と脳裂傷

脳挫傷とは、頭部への直接的な強打などによる脳の打撲状態を指します。脳裂傷とは脳組織が断裂した状態を指し、多くが眼に見える頭の傷と頭蓋骨骨折を伴います。

脳挫傷と脳裂傷は、脳しんとうよりも重症です。脳挫傷は、強く殴られた場合のような衝撃によって、突然脳が加速されたり、頭が動いているときに固定したものにぶつかって急に減速されることによって起こります。脳は衝撃を受けた側と、頭蓋内の反対側の部位にダメージを受けます。加速と減速による外傷は「クー」と「コントルクー」とも呼ばれます(フランス語で打撃とカウンターの意味)。

脳挫傷と脳裂傷は、脳の物理的なダメージは最小でも起こることがあり、ほとんど症状が現れません。しかし脳の腫れと出血がひどいときには、激しい頭痛、めまい、嘔吐が起こります。一方の瞳孔が他方よりも大きくなることもあります。脳の損傷を受けた領域に応じて、思考能力、感情の調節、運動、感覚、言語、視力、聴力、記憶などに障害が現れます。患者はイライラして落ち着かなくなり、興奮するでしょう。体の片側の筋力が低下し、しびれを感じます。錯乱も現れるでしょう。より重症の外傷の場合は、脳の内部で腫れが起こり組織の損傷が広がります。脳ヘルニアを生じて、昏睡状態に陥ることもあります。重症の脳損傷の多くが、特に頭皮損傷、頭蓋骨骨折、胸部と脊椎の損傷を伴います。

脳の物理的損傷を発見するためにMRI検査が行われます。出血が少ない場合は安静にしているだけですみますが、数日から1週間は経過を観察しなければなりません。出血が多い場合は、血液を外科的に取り除く必要があります。ほかにも外傷があれば、そちらの治療も必要です。

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