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脊髄(せきずい)は、脳と体の他の部分の情報を伝達する主要経路です。長く傷つきやすいチューブ状の構造で、脳の基底部から下方へ伸びています。脊髄は背骨(椎骨)に守られており、椎骨は軟骨でできた椎間板に分離され衝撃を和らげています。
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椎骨の損傷領域とその影響
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脊椎(脊柱)は、頸椎(首)、胸椎(胸)、腰椎(腰)、仙椎(骨盤)の4つの領域に分けられます。各領域は頭文字のアルファベット(それぞれC、T、L、S)で表記されます。各領域の椎骨には上から番号が付けられています。たとえば1番上の頸椎はC1、2番目の頸椎はC2、2番目の胸椎はT2、4番目の腰椎はL4となります。
脊髄神経は脊髄から出て、それぞれ体の特定の部位とつながっています。そのため、筋力低下や麻痺などの機能損失(神経の損傷)が体のどこに起きたかに着目すれば、神経科医はどの脊椎に損傷が生じたかを特定することができます。
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脊髄の長軸方向に沿って31対の脊髄神経が椎骨の間のすき間から出て、全身の神経とつながっています。感覚神経根をもたない第1脊髄神経以外の脊髄神経は、それぞれ2つの神経根をもっています。前側にある神経根は運動神経根で、脊髄から筋肉へ信号を伝達しています。後ろ側にある神経根は感覚神経根で、触覚、位置、痛み、温度の感覚情報を体から脊髄へ伝達しています。
脊髄は高度に組織化され(脊椎の構造 を参照)、同様の機能をもつ神経経路はグループ化されています。情報を筋肉に伝えて運動を起こさせる運動神経グループと、感覚情報を脳へ伝える感覚神経グループに分かれます。さらに、これらの運動神経と感覚神経はそれぞれ脊髄神経の運動神経根と感覚神経根につながっています。
脊髄のもつ組織と機能のために、脊髄が傷つくとさまざまなパターンの症状を起こします。背中の痛みだけでなく、しびれ、脱力、感覚消失、腸と膀胱の機能損失、麻痺(まひ)などです。これらのパターンにより、脊髄が損傷した部位を決めることができます。
脊髄の障害には、外部に由来するものもあります。たとえば外傷、感染症、血流の遮断、圧迫などです。脊髄を圧迫するものには、骨(頸椎症や骨折)、血液のかたまり(血腫)、腫瘍、局所的な膿のたまり(膿瘍)、椎間板破裂や椎間板ヘルニアなどがあります。脊髄内部で発生する障害には、髄腔に液がたまる空洞症、急性横断性脊髄炎、腫瘍、膿瘍、出血、多発性硬化症などがあります。
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