メルクマニュアル家庭版
米国メルク社とメルクマニュアル
メルクマニュアル家庭版
を検索
索引
記号
セクション

知っておきたい基礎知識

薬についての基礎知識

心臓と血管の病気

肺と気道の病気

骨、関節、筋肉の病気

脳、脊髄、神経の病気

心の健康問題

口と歯の病気

消化器の病気

肝臓と胆嚢の病気

腎臓と尿路の病気

栄養と代謝の障害

ホルモンの病気

血液の病気

免疫の病気

感染症

皮膚の病気

耳、鼻、のどの病気

眼の病気

男性の健康上の問題

女性の健康上の問題

小児の健康上の問題

事故と外傷

その他の話題

付録

解剖図

マルチメディア

単位の換算表

一般的な医学的検査

医薬品の一般名と主な商品名

情報源と支援団体

メルクマニュアル家庭版について

セクション

トピック

便失禁

便失禁とは排便のコントロールを失うことです。

便失禁には、下痢の発作の際の一時的なものや、あるいは直腸に便が硬く詰まった状態(宿便)になって起こるものがあります。肛門や脊髄の損傷、直腸脱(肛門への直腸内膜の突出)、痴呆、糖尿病による神経の損傷、肛門腫瘍、出生時の骨盤損傷などがある人は持続性の便失禁を起こします。

医師は、構造上の異常および神経系の異常が便失禁の原因となっていないかを検査します。肛門と直腸、肛門周囲の感覚範囲を検査し、普通はS状結腸鏡検査を行います。神経機能や骨盤底の検査が必要なこともあります。

便失禁を治す最初のステップは、規則的な排便習慣を確立して、便の硬さを調整することです。少量の繊維質を加えるような、食事内容の変更もしばしば役に立ちます。食事の変化で改善がみられない場合は、ロペラミドなどの便通を遅くする作用の薬が効果的です。

肛門括約筋を収縮させてからゆるめる訓練を行うと、筋力と緊張度が増加し、便失禁の再発防止に役立ちます。バイオフィードバックを行うと肛門括約筋が再訓練され、便があることに対する直腸の感受性が高まります。前向きに取り組む人の約70%に、バイオフィードバックによる改善がみられます。

便失禁が続く場合は、少数ですが手術で治療することもあります。たとえば、肛門の外傷や肛門の構造的欠損がある場合です。最後の手段としては人工肛門形成術(大腸と腹壁をつないで開口部をつくる手術)(人工肛門形成術を参照)を行います。肛門は閉鎖され、便は腹壁の開口部につけられた取りはずしができるプラスチックバッグに入ります。人工肛門は必ずしも一生使用する必要はありません。

ページの先頭へ

前へ: 過敏性腸症候群

次へ: 鼓腸

アニメーション
オーディオ
イラスト
写真
囲み解説
ビデオ
個人情報の取扱いご利用条件