メルクマニュアル家庭版
米国メルク社とメルクマニュアル
メルクマニュアル家庭版
を検索
索引
記号
セクション

知っておきたい基礎知識

薬についての基礎知識

心臓と血管の病気

肺と気道の病気

骨、関節、筋肉の病気

脳、脊髄、神経の病気

心の健康問題

口と歯の病気

消化器の病気

肝臓と胆嚢の病気

腎臓と尿路の病気

栄養と代謝の障害

ホルモンの病気

血液の病気

免疫の病気

感染症

皮膚の病気

耳、鼻、のどの病気

眼の病気

男性の健康上の問題

女性の健康上の問題

小児の健康上の問題

事故と外傷

その他の話題

付録

解剖図

マルチメディア

単位の換算表

一般的な医学的検査

医薬品の一般名と主な商品名

情報源と支援団体

メルクマニュアル家庭版について

セクション

トピック

イレウス

イレウス(麻痺[まひ]性腸閉塞、脱力性腸閉塞)は腸壁が一時的に正常の収縮運動をしなくなった状態です。

腸閉塞と同様、イレウスは腸の内容物の通過を妨げます。ただ、機械的腸閉塞症と違ってイレウスの場合は腸が破裂することはまれです。

イレウスは腹部手術の24〜72時間後に起こります。また腹部の感染症や、腸に行く血管に血栓ができて血流量が少なくなるアテローム動脈硬化、腸の動脈や静脈の外傷なども原因となります。腎不全や血液中の電解質異常(低カリウム血症、高カルシウム血症)といった腸以外の病気によってイレウスが起こることもあります。そのほかにも薬(特にオピオイド系鎮痛薬と抗コリン作用薬(抗コリン作用とはを参照))や甲状腺機能低下症が原因となることもあります。

症状と診断

イレウスの症状は腹部膨満、嘔吐、重度の便秘、食欲不振、けいれん性の腹痛です。

イレウスになると、腸音がほとんどまたはまったく聞こえなくなります。腹部X線検査では腸管のふくらみをみることができます。場合によっては大腸内視鏡(柔軟な観察用チューブによる大腸の検査)で腸の様子をみます。

治療

イレウスによってたまったガスや液体などを排出する必要があります。そこでチューブを肛門から大腸まで入れて腸内の圧力を緩和します。加えて、チューブを鼻から胃または小腸まで入れて吸引し、腸内の圧と拡張(膨満)を緩和します。腸の機能が正常に戻るまでは飲食はできません。必要な水分や電解質(ナトリウム、塩化物、カリウム)は静脈からの投与で補給します。

ページの先頭へ

前へ: 腸閉塞

次へ: 虫垂炎

アニメーション
オーディオ
イラスト
写真
囲み解説
ビデオ
個人情報の取扱いご利用条件