メルクマニュアル家庭版
米国メルク社とメルクマニュアル
メルクマニュアル家庭版
を検索
索引
記号
セクション

知っておきたい基礎知識

薬についての基礎知識

心臓と血管の病気

肺と気道の病気

骨、関節、筋肉の病気

脳、脊髄、神経の病気

心の健康問題

口と歯の病気

消化器の病気

肝臓と胆嚢の病気

腎臓と尿路の病気

栄養と代謝の障害

ホルモンの病気

血液の病気

免疫の病気

感染症

皮膚の病気

耳、鼻、のどの病気

眼の病気

男性の健康上の問題

女性の健康上の問題

小児の健康上の問題

事故と外傷

その他の話題

付録

解剖図

マルチメディア

単位の換算表

一般的な医学的検査

医薬品の一般名と主な商品名

情報源と支援団体

メルクマニュアル家庭版について

セクション

トピック

虚血性大腸炎

虚血性大腸炎は、血流が絶たれたために起こる大腸の損傷です。

虚血性大腸炎は、大腸への動脈血流が突然(急性)、あるいは通常は長期にわたって(慢性)妨げられるために起こります。血栓ができると急速に血流を阻害し、脂肪組織が沈着すると(アテローム動脈硬化)、長期にわたって血流が障害されます。その結果、大腸壁の粘膜やその内側の粘膜層の損傷が起こります。損傷の程度は血流障害の時間と程度によって異なります。損傷した大腸粘膜には潰瘍(びらん)ができます。虚血性大腸炎は50歳以上に多く発症します。

症状と診断

腹痛があります。左側が痛むことが多いのですが、腹部のどこでも痛む可能性があります。軟便と一緒に赤暗色のかたまりが出ることがあります。ときに肛門からの鮮血のみがみられる場合もあります。微熱(通常は37.7℃以下)も出ます。

50歳以上でこれらの症状があれば虚血性大腸炎を疑います。腹部を押して徐々に痛みが強くなれば、虚血性大腸炎が強く疑われます。大腸内視鏡やバリウム注腸検査によって、虚血性大腸炎とその他の炎症疾患、たとえば感染症や炎症性腸疾患と鑑別します。

経過の見通しと治療

虚血性大腸炎と診断されれば入院を要します。まず絶食をして腸を休めます。その間は点滴で水分、電解質、栄養素を補給します。炎症による感染症を予防するために抗生物質を投与します。2〜3日以内で抗生物質の投与をやめて食事の摂取を始めます。虚血性大腸炎は50%以上が1〜2週間で回復します。しかし血流障害が重度であったり長期にわたった場合は、その部分を手術で切除することもあります。

ページの先頭へ

前へ: 腹膜炎

アニメーション
オーディオ
イラスト
写真
囲み解説
ビデオ
個人情報の取扱いご利用条件