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はじめに

腎臓の主な機能は、血液をろ過してきれいにすることです。また、腎臓は血液中の水分、電解質、栄養素などのバランスも維持しています。腎臓のこうした働きは、糸球体の毛細血管を血液が流れ、これをろ過することから始まります。このしくみによって、大量の水分や電解質などの物質が尿細管に運ばれます。そして、尿細管の内壁の細胞が体に必要な水分、電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム)、栄養素(ブドウ糖、アミノ酸)を再吸収して血液に戻します。この細胞は、尿になるろ過液(原尿)が尿細管を通過する間に、血液中の老廃物や薬物を取り除いてろ過液の中に排出する働きもしています。

尿細管の内壁の細胞の機能が妨げられる病気を、尿細管障害といいます。また、嚢胞性腎疾患(のうほうせいじんしっかん)と呼ばれる状態では、腎臓に液体のたまった袋(嚢胞)が形成されて尿細管を強く圧迫するために、尿細管細胞の機能が妨げられます。腎臓の尿細管障害と嚢胞性疾患の多くは遺伝性です。出生時に見つかる遺伝性疾患もあれば、何年もたってから初めて影響が明らかになるものもあります。

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