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水分過剰

水分過剰は体内に過剰な水分がある状態です。

失った分以上の水分を摂取すると、水分過剰になります。その結果、水分が過剰になり、ナトリウムが不足した状態になります。したがって、水分過剰は血液中のナトリウム濃度が低い低ナトリウム血症(ミネラルと電解質: 低ナトリウム血症を参照)を引き起こします。普通、多量の水を飲んでも、甲状腺、腎臓、肝臓、心臓が正常に機能していれば、水分過剰にはなりません。腎機能が正常な成人であれば、水分を排出する体の能力を超えるには、1日あたり7.5リットル以上の水を毎日飲まなければなりません。

水分過剰は、腎臓が正常に尿を排出できない場合によくみられます。たとえば、心臓、腎臓、肝臓に異常がある場合です。水分過剰は、抗利尿ホルモン分泌異常症候群(SIADH)からも生じます。この症候群では、脳下垂体が抗利尿ホルモンを分泌しすぎて、腎臓が水分の排出を抑えてしまいます(体内の抗利尿ホルモンが多すぎる場合を参照)。

脳細胞は、脱水の場合と同様に、水分過剰に特に敏感です。水分過剰がゆっくりと起こった場合には、脳細胞は適応する時間的余裕があるので、症状はほとんど起こりません。しかし、急激に起こった場合には、錯乱、けいれん、昏睡が生じます。

水分過剰と過剰な血液量を区別する必要があります。血液量が正常で水分過剰の場合には、普通は余分な水分が細胞内へ移動し、浮腫は起こりません。水分過剰で血液量も過剰の場合は、余分なナトリウムがあるので、水分が細胞内へ移動できなくなります。代わりに、余分な水分が細胞周囲にたまり、胸部、腹部、脚の下部の浮腫を起こします。

治療

水分過剰はその原因にかかわらず、たいていの場合、医師の指示の下で水分摂取を制限しなければなりません。摂取量を1日1リットル以下に制限すれば、普通は数日間で改善します。原因が心臓、肝臓、あるいは腎臓の疾患の場合には、ナトリウム摂取量の制限(ナトリウムは水分を体内にとどめる働きをする)が有効です。

尿の排出量を増やすために、利尿薬が処方されることもあります。一般に、利尿薬は過剰な血液量を伴う水分過剰の場合に有効です。

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