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特別な供血方法

血小板採血

血小板採血は、血液の全成分ではなく血小板だけを採取する方法です。供血者から採取した血液を機械で成分ごとに分け、血小板だけを選別して、残りの成分は供血者に戻します。血液の大部分が体内に戻るため、全血の場合と比べて、1回に8〜10倍の血小板を安全に採取できます。全血の場合は採血にかかる時間は10分程度ですが、血小板の場合には1〜2時間かかります。

自己血輸血

自己血輸血は、自分の血液を自分に輸血する方法です。たとえば、手術中や手術後に輸血の必要性が発生した場合に備えて、手術の数週間前にあらかじめ採血しておきます。手術中に出血した血液を集めて、体内に戻す方法もあります。自己血輸血は血液型の不適合や血液に媒介される病気のリスクがなく、最も安全な輸血法といえます。

指名供血

家族や友人の間で血液型とRh因子が適合する場合は、互いを供血者として指定することができます。家族や友人からの輸血の方が、無関係な人からの輸血より必ずしも安全とは限りませんが、だれの血液かわかっている方が安心だと感じる人もいます。家族からの血液は、移植片対宿主病(GVHD)を予防するため放射線で処理します。移植片対宿主病はまれな病気ですが、受血者と供血者が血縁関係にある場合は、発症する確率が高くなります。

幹細胞採血

幹細胞採血は、全血ではなく幹細胞だけを採取する方法です。供血者はあらかじめ、骨髄を刺激して幹細胞を血流に放出させるタンパク質(増殖因子)の注射を受けておきます。供血の際は、いったん全血を採取し、血液成分を機械で分離して幹細胞を選別し、残りを供血者に戻します。

血液浄化で病気をコントロール

血液フェレーシスとは、血液をいったん体から取り出して、その中の液体成分や、液体成分に含まれる物質、血球、血小板などを分離したり量を減らした上で、再び体内に戻す方法です。この方法は、幹細胞フェレーシスや血小板フェレーシスのように、供血者の血液から特定の血球や血小板だけを採取するために行うこともあります。また、重篤な病気があり従来の治療法で効果がない場合に、血液から有害物質や過剰な血球、血小板などを取り除くために行うこともあります。血液の浄化効果を上げるには、有害物質や血球を、その産生速度を上回るスピードで除去する必要があります。

中でもよく行われているのは、血漿交換(プラスマフェレーシス)と血球フェレーシスです。血漿交換は血漿から有害物質を除去するもので、重症筋無力症、ギラン‐バレー症候群(筋肉が弱くなる神経障害)、グッドパスチャー症候群(肺の出血と腎不全を伴うアレルギー障害)、尋常性天疱瘡(皮膚に水疱ができる重篤でときに致死的な病気)、クリオグロブリン血症(異常な抗体が形成される)、血栓性血小板減少性紫斑病(血栓ができるまれな病気)などの治療に使用されます。血球フェレーシスは過剰な血球を取り除くもので、赤血球増加症(赤血球が多すぎる状態)、白血病(白血球が多すぎる病気)、血小板血症(血小板が多すぎる状態)の治療に利用されます。

血液フェレーシスでは、血液を取り出すときと体内に戻すときに、血管と組織の間で大量の水分が移動するため、すでに病気になっている場合には、合併症を起こす危険があります。したがって、必要性が高いときにのみ行います。血液フェレーシスは病気をコントロールするには有効な方法ですが、完治させることはできません。

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