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免疫療法

体の免疫システムを活性化し、癌に立ち向かうのが免疫療法の狙いです。腫瘍細胞にみられる抗原をワクチンとして使用し、抗体や免疫細胞(Tリンパ球)の産生を活性化するといった方法があります。また弱毒化した結核菌からの抽出物など免疫反応を高める物質を使う方法も、膀胱癌への局所的な使用では効果を上げています。しかし、これ以外のワクチンが癌の治療に役立つかどうかはまだ実証されていません。

モノクローナル抗体療法では、細胞表面の特定のタンパク質に結合する抗体を、体外で人工的に生産して使います。トラスツズマブはこうした抗体の1つで、進行した乳癌のある女性に単独で、あるいは化学療法薬との併用で使われています。リツキシマブは、リンパ腫や慢性リンパ球性白血病の治療に使われます。ゲムツズマブ・オゾガミシンは抗体と薬を組み合わせたもので、急性骨髄性白血病の一部の患者に有効です。放射性同位元素を結合させた抗体を使えば、癌細胞に放射線を直接照射できます。

生物学的反応調節物質(BRM)は免疫システムの能力を増強し、癌細胞を見つけて破壊するために使われます。正常な細胞を刺激して、情報を伝達する化学物質(メディエーター)をつくらせるなどの作用があります。インターフェロンは最もよく知られている生物学的反応調節物質で、広く使われています。ヒトのほとんどの細胞はもともとインターフェロンをつくりますが、遺伝子組み換えで人工的につくることもできます。その作用の正確なしくみはまだわかっていませんが、インターフェロンはいくつかの癌の治療に使われ、カポジ肉腫の約30%、慢性骨髄性白血病の大多数、腎細胞癌と悪性黒色腫では10〜15%の患者で効果が認められています。

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