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治療の副作用

癌の治療にはほとんどの場合、副作用があります。副作用の苦しみを最小限にすることは癌治療の重要な部分です。

化学療法では吐き気、嘔吐、食欲不振、体重減少、疲労などの症状や、血球数の減少に伴う感染症、貧血などが起こります。髪の毛が抜けてしまう脱毛もよく起こりますが、副作用は薬の種類によって異なります。

放射線療法による副作用は、照射範囲の広さや照射する線量、腫瘍の近くに放射線の影響を受けやすい組織があるかどうかによって異なります。たとえば頭頸部の腫瘍では照射部位の皮膚への損傷が生じやすく、胃や腹部への照射では、胃腸への刺激(胃炎、腸炎)による吐き気、食欲喪失、下痢が多くなります。

吐き気と嘔吐を予防し軽減するには、制吐薬が役立ちます。食事の量を減らす、繊維質が多くガスを生じやすい食品を避ける、熱すぎる食べものや冷たすぎる食ベものを避けるといったことでも、薬を使わずに吐き気をある程度緩和できます。

癌の治療に使われる薬は骨髄にも有害な作用があるため、血球数の減少(血球減少症ともいい、1種類または数種類の血球が減少した状態)を起こすことがあります。血球数の異常な減少は、たとえば、赤血球(貧血)、白血球(好中球減少症または白血球減少症)、血小板(血小板減少症)で起きます。貧血がひどければ赤血球の形成を促すエリスロポエチンやダルベポエチンを投与するか、濃厚赤血球を輸血します。血小板の減少が顕著な場合は、出血のリスクを下げるために血小板輸血をします。

好中球が減ると感染症にかかりやすくなるため、好中球減少症で体温が38℃を超えれば緊急治療が必要です。このような場合は感染症の診断を行い、抗生物質の投与や入院の必要性を判断します。白血球は輸血しても体内での寿命がわずか2〜3時間と短く、副作用も多いため、白血球の輸血はめったに行いません。代わりに顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を投与して白血球の産生を促します。

その他の主な副作用としては、口の中などの粘膜に生じる炎症や潰瘍があります。口の中の潰瘍は痛みが強く、食事が取りにくくなります。制酸薬、抗ヒスタミン薬、局所麻酔薬などを含む口腔用の液剤が、不快感の軽減に役立ちます。胃や小腸、あるいは静脈に直接チューブを通して栄養補給をする場合もまれにあります。腹部への放射線療法で生じる下痢は、各種の薬で緩和されます。

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