メルクマニュアル家庭版
米国メルク社とメルクマニュアル
メルクマニュアル家庭版
を検索
索引
記号
セクション

知っておきたい基礎知識

薬についての基礎知識

心臓と血管の病気

肺と気道の病気

骨、関節、筋肉の病気

脳、脊髄、神経の病気

心の健康問題

口と歯の病気

消化器の病気

肝臓と胆嚢の病気

腎臓と尿路の病気

栄養と代謝の障害

ホルモンの病気

血液の病気

免疫の病気

感染症

皮膚の病気

耳、鼻、のどの病気

眼の病気

男性の健康上の問題

女性の健康上の問題

小児の健康上の問題

事故と外傷

その他の話題

付録

解剖図

マルチメディア

単位の換算表

一般的な医学的検査

医薬品の一般名と主な商品名

情報源と支援団体

メルクマニュアル家庭版について

セクション

トピック

物理的アレルギー

物理的アレルギーは、物理的な刺激によって起こるアレルギー反応です。

物理的アレルギーは、発症の引き金が物理的な刺激である点で他のアレルギー反応と異なります。物理的な刺激としては、寒さ、日光、熱、情動ストレスや運動のような発汗を生じる刺激、振動、引っかき傷のような小さな傷、物理的圧力などがあります。症状は物理的な刺激の度合いに応じて出ますが、他のアレルギーがある人の場合は、症状はさらに重くなります。

物理的アレルギーがなぜ起こるのかはわかっていません。ある仮説では、物理的な刺激が皮膚のタンパク質を変え、免疫システムがこのタンパク質を異物と間違えて攻撃するのではないかと考えられています。抗生物質のような薬や、スキンクリーム、ローション、オイルなどの化粧品の使用によって、日光に対する過敏性(光過敏性)が引き起こされることがあります。寒さに敏感な人では、クリオグロブリンとかクリオフィブリノーゲンと呼ばれる異常なタンパク質が血液中にみられます。こうしたタンパク質の存在は、癌(がん)、結合組織障害、慢性感染症などの重症の疾患があることを意味している場合もあります。

一般的な症状は、かゆみ、皮膚斑点、じんま疹、血管性浮腫などです。こうした症状が、物理的な刺激にさらされてから数分のうちに発症します。

熱に過敏な人が熱に接したり作業をして汗をかくと、ひどいかゆみを伴う小さくて赤い発疹が現れます。これはコリン作動性じんま疹と呼ばれます。

寒さに過敏な人が寒さにさらされると、じんま疹、喘息、鼻水、鼻づまり、あるいは皮下組織の腫れ(血管性浮腫)を起こします。まれに広範囲にわたるアナフィラキシー反応が起こることもあります。

診断と治療

診断は症状とそれらが起こる状況から判断します。寒冷による反応と診断するには、皮膚の上に氷を4分間置いた後、氷をどけてじんま疹が起きるか観察します。

最良の治療法は、物理的アレルギーを引き起こす刺激を避けることです。しばらくの間、スキンクリーム、ローション、オイルなどの使用をやめてみれば、そのうちのどれがアレルギーを悪化させているのか確定できます。

普通は抗ヒスタミン薬でかゆみは和らぎます。シプロヘプタジンは寒冷によるじんま疹に、ヒドロキシジンは熱や情動ストレスによるじんま疹に最もよく効きます。日光に対し過敏な人は日焼け止めを使って、できるだけ日光にあたらないようにします。

ページの先頭へ

前へ: 肥満細胞症

次へ: 運動誘発アレルギー反応

アニメーション
オーディオ
イラスト
写真
囲み解説
ビデオ
個人情報の取扱いご利用条件