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肝移植

肝移植は、肝臓が機能しなくなった人々に唯一残された選択肢です。完全な形の肝臓は、死亡した人からしか提供を受けられませんが、肝臓の一部であれば、生きているドナーから受け取ることができます。摘出された肝臓の保存期間は、8〜15時間ですが、場合によっては24時間まで保存できます。しかし、適合する肝臓を待っている間に死亡してしまう人もいます。

肝移植を受けた人のおよそ80%は、少なくとも1年は生存します。肝移植を受ける人の大半は原発性胆汁性肝硬変、肝炎、肝臓に有害な薬の使用、(たとえばアセトアミノフェンの大量投与など)によって肝臓が破壊された人です。アルコール依存症によって肝臓が破壊された人は、飲酒をやめれば移植を受けることが可能です。原発性胆汁性肝硬変の患者にとって、肝移植は唯一の救命法です。肝癌の患者では、肝移植はめったに成功しません。癌が移植肝で再発することが多く、1年生存率は20%にも至りません。ウイルス性肝炎の場合は、ウイルスは移植肝にも感染します。

駄目になった肝臓は、腹部を開いて摘出します。提供された肝臓を、元の肝臓があった場所に入れ、レシピエントの血管と胆管につなぎます。通常は輸血が必要になります。手術は5時間近くかかり、7〜12日の入院が必要となります。

肝移植の拒絶反応は、腎臓や心臓のような他の臓器移植よりは穏やかですが、それでも移植後は免疫抑制薬を使用します。もし移植後、肝腫大、吐き気、痛み、発熱、黄疸(おうだん)、あるいは、血液検査などで肝臓機能の異常がみられる場合は、針を刺して組織サンプルを採取する針生検を行います。その結果により、拒絶反応が起きているかどうかが分かり、免疫抑制治療を調節すべきかどうかが決まります。

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