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体毛の量は人によって実にさまざまです。年齢、性別、人種や民族、遺伝などの要因によって体毛の量が決まります。「多毛症」の定義は、主観的なものです。毛深い男性を男らしいと考える文化もありますし、別の文化では好まれないこともあります。すべての体毛を嫌がる女性もいれば、まったく気にしないという女性もいます。まれに遺伝性疾患で生まれつき多毛症である人もいますが、たいていの多毛症は人生のもっと後に起こります。女性と子供の場合、下垂体や副腎、卵巣の病気によって男性ホルモンが過剰につくられたことが原因で、多毛症が引き起こされることがあります。また、多毛症はミノキシジル、フェニトイン、シクロスポリン、タンパク同化ステロイドといった薬の使用によっても引き起こされます。酵素が欠乏する病気である晩発性皮膚ポルフィリン症(ポルフィリン症: 晩発性皮膚ポルフィリン症を参照)も、多毛症の原因となることがあります。
診断と治療
多毛症は他の病気が原因で生じることがあります。医師は多毛症の原因に何かの病的な問題があるのか、あるいは単に見た目が気になるだけなのかを、きちんと区別しなくてはなりません。
診察では最初に、男性ホルモン過剰を示す徴候が出ているかどうかを調べます。具体的には生理不順、声の低音化、頭の脱毛、または顔が丸く大きくなる、肩の間に脂肪のかたまりがあるといったクッシング症候群(副腎の病気: クッシング症候群を参照)の徴候などです。これらの症状のいずれかが認められた場合、血液検査やホルモン量の測定を行います。
薬が多毛症の原因になっている疑いがあれば、中断しても健康上問題がなければ、服用を中止します。テストステロンの量が多いことが原因だと確定された場合、スピロノラクトン、フルタミド、フィナステリドなどのテストステロンの働きを阻害する薬を使うと効果が得られることがあります。しかし、これらはめったに使われません。
毛をそったり抜いたりして、一時的に体毛を除去する方法もあります。体毛をそると次に生える毛の成長を早めると考えている人がいますが、そういうことはありません。しかし、体毛が濃くなったように見えることはあります。体毛を毛抜きなどで抜く、ワックスで脱毛するといった根元から引き抜く方法や、溶液やクリームの脱毛剤を使って皮膚表面から化学的に体毛を取り除く方法もあります。エフロルニチンのクリームは、多くの人で体毛の成長を遅らせる効果があるので、脱毛する回数を減らせます。体毛がきめ細かければ、脱色して多毛を目立たなくさせることもできます。
永久的な除毛をするには、毛包を破壊しなくてはなりません。電気分解治療法では、細い電極の針を1つ1つの毛包に刺し入れて熱と電流で毛包を破壊します。この方法でも毛包が破壊されずに残って体毛が再生することも多いので、何回か繰り返し施術を行う必要があります。レーザー治療法でも体毛を減らすことができます(レーザーによる皮膚治療 を参照)。この治療法を繰り返すことで一部の毛包を完全に破壊できますが、多くの体毛は最終的に再び生えてきます。
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