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疥癬

疥癬(かいせん)はダニ感染症で、皮膚に非常に小さく赤い隆起ができてひどいかゆみを伴います。

疥癬は、ヒゼンダニ(疥癬虫)によって引き起こされます。この感染症は物理的な接触によってたやすく広がり、同じ家に住む人全員がかかることもよくあります。ダニが衣類、寝具類など共有するものを通じて広がる場合もありますが、このような例はまれですし、ダニはそのような場所では長く生息できません。また、普通に洗濯すればダニは退治できます。

ヒゼンダニの雌は人間の皮膚の最も外側の層にトンネル状の横穴を開け、その巣穴に卵を産みつけます。ダニの幼虫は数日で卵からかえります。ダニ感染症は非常に強いかゆみを伴います。これはダニに対するアレルギー反応だと考えられます。

症状と診断

ダニ感染症の特徴は非常に強いかゆみで、これが夜間に悪化します。ダニのトンネルは約1センチメートル以下の非常に細い線として見えますが、その線の一端に小さい隆起がある場合もあります。その小さい隆起だけが見えることもありますが、かゆみがひどいためその隆起はたいていかき壊されています。顔を除くすべての部位に、ダニは皮下にトンネルをつくります。ダニがよく寄生するのは手足の指の間、手首、足首、尻です。男性では性器にもよく寄生します。ダニが寄生した部分はひっかかれるので炎症を起こしやすく、トンネルは時とともに炎症に隠れて見えにくくなります。免疫システムが弱くなっている人はダニ感染症も重くなりやすく、皮膚の広い範囲が厚くなって硬い皮で覆われてしまいます。

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疥癬

疥癬

通常は、強いかゆみとダニのトンネルを見つけただけで診断がつきます。確定診断を下すには、トンネルや隆起から少量の皮膚をかき取って顕微鏡で調べ、ダニやその卵、糞(ふん)などがあるかどうかをみます。

治療

疥癬は、ペルメスリンを5%含むクリームを皮膚に塗って1晩おき、翌朝洗い流すことで治療できます。この治療はたいてい1度で済みますが、1週間後にもう1度行うこともあります。イベルメクチンを週に2回、経口薬で服用するのも効果があります。この方法は、免疫システムが弱いため症状が重くなっている人に特に有効です。

治療が成功した後も、ダニの体は皮膚の中にしばらくの間残っているため、ダニに対するアレルギー反応が持続して、長くて2週間ほどかゆみが残る場合があります。かゆみは、弱いステロイドクリームや、抗ヒスタミン薬の経口薬で治療できます(皮膚のかゆみと非感染性の発疹: 治療を参照)。皮膚の炎症や深いかき傷が細菌感染を引き起こすことがありますが、その場合は抗生物質を内服します。

患者の家族や性的パートナーなど肉体的に接触する可能性のある人は、一緒に疥癬の治療を受ける必要があります。衣服や寝具類は、ダニ感染症が発生する数日前から使っていたものも合わせてお湯で洗って高温の乾燥機で乾かすか、ドライクリーニングにかけます。

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